こーれーはー。
 みなさん、どないでした?
 白昼の稲妻。
 柴田作荻田演出。

 荻田ファンとしての私は満足なんだけど、柴田ファンとしては物足りないんだよねー。

 すっげえ簡単な話なので、ネタバレしますが粗筋を御紹介。

 時ち場所は王政復古のフランス。
 詩人で芝居の脚本を書いてるアルベール(和央)が幼馴染みの娘ヴィヴィアンヌ(お花様)と再会。
 ヴィヴィアンヌは父が失脚して死んでからロンドンに長い事行ってて最近帰ってきたのだ。
 アルベールはヴィヴィアンヌにラブってるし、ヴィヴィアンヌも満更でもない感じ。
 けど、ヴィヴィアンヌはラブどころではないのだ。
 何故なら、フランスに帰ってきたのは死んだ父の敵をとるためだったから!
 そうと知ったアルベールは芝居の力で復讐をとげさせようと計画。
 国王隣席のサロン芝居で上演するオセロー。
 その脚本を書くのがあるベール。
 アルベールは、オセローのストーリー中に、見るものがみればヴィヴィアンヌの敵ランブルーズ(水)の悪事が露見するような演出をほどこした。
 そして、芝居を見た国王はランブルーズに宮廷の夜会へ来ないよう召し使いに告げさせる。
 それは、ランブルーズへの充分な復讐であった。

 てな感じ。

 クライマックスが劇中劇、サロン劇、オセローなんですが。
 こ、これが・・・。
 ここだけが、荻田って感じの演出なのよ。
 クライマックス直前までは、いかにも柴田。
 だけど、クライマックスはいかにも荻田。
 ・・・なんでだー?
 全体的にならして、柴田脚本荻田演出ってわけにはできなかったのか?
 なんでああ、ぱっきり柴田色の所と荻田色の所がわかれてしまったんだろう。
 オセローは見ごたえがあって、荻田ファンは充分満足だと思うんだけど、何しろ肝心のクライマックスに柴田色がないので、柴田ファンとしてはむずがゆいところだ。
 業平で、高子をさらうクライマックスだけが感じ違ってたらって思ってみて。そんな感じ。

 クライマックスだけ、芸風が違うっていうのは、どうなんだろう?
 私はすごく違和感を感じたんだけど。
 でも、違和感は感じたけれど、あのクライマックスのオセローは素晴らしかったとも思うんだよね。
 んー?
 柴田ファンでなければ、満足しちゃうのかなあ?

 あと、今回柴田っぽくなかった?って思ったのが、ヴィヴィアンヌが若い娘だった事。
 柴田作品のヒロインって言うと、もっとオトナな女が多いよね。不倫とか人妻とか未亡人とかが多い。
 なんで今回、父の敵を討つ娘がヒロインだったんだろう。
 夫の敵を討つ未亡人の方が、柴田作品らしいし、何よりお花様にあってたと思うんだけど。
 ・・・今回のヴィヴィアンヌって幾つの設定なんだろう・・・。
 衣装が、やたら若作ってて、惜しいなあって思ったんだけど。
 もっと、気品のあるドレスで威厳のある女性を演じた方がお花様の美しさが際立ったんではないのか?
 それに、サバティエ(タニ)がお花様に無償で尽くしてるのも美貌の未亡人の色香に迷ったって方がわかりやすいじゃん。
 無理やり若作っていたのは何故だー。
 せっかくの綺麗なお花様に何させる〜〜

 そんで、劇中劇があるってんで期待してた演出がなかったのは残念。
 私は劇中劇っていうと、ガラスの仮面を思い出す。
 ガラスの仮面の劇中劇の面白さと言えば、観客の感想も描かれる事だよね。
 今回だと、オセローを見ながら客達が
「え?これはもしかして?」
 なんて囁きあったり、ランブルーズが狼狽したりするような演出を花の道あたりでやってて欲しかったなあ。
 いや、そういうベタなのが好きなもんでな・・・。

 
 午前午後見ようと思ってたんですが(複数回観劇の価値はアリとみた)しんどかったのと、妹から気になる電話があったので、一度観劇で帰宅しました。
 
 やっぱり、二日で4公演観劇はもう体力的に無理なんだわ・・・。
 帰りのバスの中で曝眠しちゃいましたよ。
 ぐっすり眠ってバスを降りてまっすぐ妹に会いに行ったら
「目の下すごいクマ」だってー。
 うわ〜〜ん。
 身体がしんどいから、最近は観劇は泊まりがけで行くようにしてるんだけど、1泊して3公演みるよりは、日帰りで1公演みる方がもしかしあて身体は楽なのかなー。
 悩むなー。

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