砂の器 (上巻)

2004年2月14日 読書
ISBN:4101109249 文庫 松本 清張 新潮社 ¥552

「砂の器」を読みました。
 テレビドラマは犯人が主人公だけど、原作は刑事が主人公で、こっちの方が面白いと思う。
 犯人探しのミスリードを誘ってる所とか、けっこういいよ〜〜
 テレビみて、誰が犯人かわかって読んでしまったので残念。
 熟年刑事と若刑事がなかなか良いんだが、ドラマの若刑事はあまり目立たないなあ。
 原作はラブってるよ。
 ね、ね、ね!
 あと、原作では鬼畜音楽家が批評家をやっちゃってると思うんだけど、どうだろう。
 中居君と武田君では、そっちに考えが行かないのだが。
 やはり、ドラマはキャスティングが気にいらないなあ。
 とか言いつつ、プライドとドールハウスはもう見忘れてるのに砂の器は見れてるんだけど。
 粗筋をまぎいさんに説明したら、大笑いされた。
 なぜ。
 人間の宿命にかかわる、大変深い話なんだが。
「ええとね、働き者のおっちゃんが、いっちょ旅でもしちゃろーかって出かけてね。
 そんで、偶然昔親切にした男の子の所在を知ってね、なつかしくって
『ひでお〜(はあと)』
 って会いに行ったらドガガガって撲殺されるのよ。」
 なぜ、なぜ笑う、まぎいさん!!
 私の粗筋はいつだって間違ってはいない筈だ!
「そうだね。
 君の粗筋は確かに間違ってはいないんだが、語りべとしての才能はどうかと思うよ、りか君(微笑)」
 ううう。
 しかし、作者が故人なので、うらんでもなんなんだが。
 あんまり面白くて、しかも先が気になる小説はいかがなものか。
 私はおかげで寝るのが明け方になってしまったのだが。
 この、忙しくて眠くてたまらない時に!
 ううう、やはり模倣犯はもっと暇になってから読もう。

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