描きたかったものは、何だろう。

 今までの斉藤作品とは、なんだか違う。
 頬に傷のある男は(女も)いないし。
 宿敵もいないし。
 主人公にまとわりつく一団もいないし。
 主人公を影から愛し続ける美少女もいないし。
(まさか、若菜!?)
 主人公を抱いて下さる妖艶美女は、川島芳子?かな?けど「いっしょに遊ぼう」とかエロい事は言ってるけど、直接主人公に言ってるわけじゃないし。
 復讐してないし。

 なんかねー。
「花恋吹雪」や「血と砂」で斉藤ファンになった私には
「え?
 これ、斉藤作品、で、す、か・・・・?」
 って感じ。

 斉藤君は私に
「面白ければつじつまなんかいらない」
 って目からウロコをはがしてくれた脚本家だ。
 つじつまがあってなくてもかまわないと観客に思わせるくらい、はっきりつじつまがあってないのに、それを凌駕する魅力ある作品を過去に2作も作った人だ。

 ・・・なんだけど、ねえ・・・・。

 やたら、あちこちで恋愛してたけど、恋愛が描きたかったのかなあ?
 だから、私にはわからないのかな。
 私は恋愛モノは苦手だから。

 単に、私に苦手な作品だっただけだろうか。

 きりやんファンの友達は、早速「大門で萌えー」とメールをくれたし。
 じっさい、きりやん総受って感じで、受きりやんファンにはけっこうイケてるかな、とも思うし。

 けど、どうも、わからないのよ。

 作者が描きたかったものが何なのか。

 首をひねってます。

 あと4回見るから、また後で色々うんちくたれてみようと思います。

 ☆

 そんで、初日なんで、斉藤君がいたんでサインをいただきました。(すいませんねえ、おばちゃん、図々しくてねえ)
 ファンなんで。
 そしたら、やつは、やつは・・・!(ファンのくせにやつとか言うなよ・・。いくら、若くて可愛い男の子だからと言っても・・・)

 以前、サインをいただいた時、斉藤君は後ろの壁に背中を張り付け、中腰になり、上目使いで言ったものです。
「僕なんかのサインでいいんですか?」と。
 ファンがサインくれ〜言うとるんじゃから、嫌ならゴメンネって言えばいいし、していいならにっこり笑ってサインしてくれればエエやん・・・。
 おびえないでよ・・・・。
 と思ったものです。
 
 今回は、弱々しくサインしながら
「僕のサインなんか、価値ありませんよ・・・」
 と言うてました・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・。
 あるんだよ・・・・・。
 ファンがサインをもらうってのはなあ!
 サインそのものに価値があるかないかじゃねえんだよ!
 好きな作家にファンですっっって言いたいんだよ!
 好きな作家に一瞬でも自分のために何かして欲しくてサインをねだるんじゃねえか!
 私が斉藤ファンである限り、そのサインには価値があるんだよう〜〜〜
 わかってよう〜〜〜
 ていうか、斉藤君の言うサインの価値って何よ〜〜〜
 斉藤君のサインをファン以外の誰がほしがるって言うのよ〜〜〜
 ファンには価値があって、非ファンには価値がないのは当たり前だし〜〜
 私はあんたのサインが欲しいのよ〜〜〜
 何弱々しくなってるのよ〜〜〜
 もしかして、今回自信無し作なのか〜〜?
 ビクビク。
 
 私はこれからも、斉藤君のサインがもらえそうなチャンスがあったら、サインをねだると思う。
 ふだんはパンフとか買わないんだけど、脚本家のサインが欲しいと思う時だけは、パンフを買ってもっておくのよ。
 もし、脚本家に出会ったら、サインをお願いするためにさ。
 斉藤作品は、私はパンフを買い続けるよ。
 
 いつか、いつか。
 斉藤君から自信に満ち満ちろとは言わないまでも、ゆとりある笑顔でサインしていただきたいものだ・・・。
 ていうか、ゆとりある笑顔でファンにサインできるくらいの、彼の自信作をみたいものだ。(けど、もんのすごい自信作であろうとも、弱々しくサインするかもしれない、な・・・)
 

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