これは、偶然か。

 月バウ公演「愛しき人よ」
 観劇のあと、私の友人達は異口同音で申されました。

 ラストシーンに女はいらない。

 まあ、友達って言ってもやおい友達だし。

「愛しき人よ」のストーリーとしても、ラストシーンにヒロインが出てくるのは御都合主義すぎたから。
 だって、あの女、裁判が終わって2年たってから和実のところへあらわれるんだよ?
 遅いって。

 女がいらないってのは、まあ、普通に思う事なんだよね。

 主人公カップルがくっつくのを当然として待ってる観客には女がやってくるのは当たり前なんだろうけど、ストーリー展開としては、裁判が終わって何しにきてんねんって話でしょう。
 お話の進行にヒロインの登場がまったく役にたってないんだよ。
 物語りとして。

 ストーリー構成としては戦争裁判で和実が有罪になりそうになった時にこそ、ジョセフィーヌは助けにくるべきだったんだ。
 それだったら、ヒロインはヒロインとして、正しく機能していたよ。
 ヒロインが主人公を助ける裁判場面がクライマックス。
 それが、一番王道の展開。(斉藤作品で王道の展開とか、構成とか語っても意味ないんだけどね)
 もりあがっただろうよ。

 というお話作りの事と。
 ヤオイスキーの願望により。

 ラストシーンに女はいらない。って話になるわけです。

 自分でストーリー構成する人(漫画や小説を書いたり、編集したりする人)とヤオイスキーなら、当たり前に思うよね。
 ヒロインが好きとか嫌いとかじゃなくて、このラストシーンに女が出てくるのは、いかがなものか?って。

 ブルーダイヤもジョセフィーヌも視力も、何もかもを失った和実。
 その和実をささえ続ける大門。
 この二人が、穏やかに桜の中で幸せそうにしている。
 
 それでいいじゃないか。
 
 なんで、和実の愛を信用せずに他の男に走った女が今頃来るのよ。
 みんな、パンフレットとか、舞台上の年代みてる?
 
 和実とジョセフィーヌが別れたのは1940年。
 それから、ジョセフィーヌは1947年までミシェルと暮らしてたのよ。
 そんで、1949年に和実のもとへやってくるのよ。
 
 斉藤作品だから、時間の流れとかつじつまとか話してもしょうがないんだけどさ。

 裁判のあった1947年ならともかく。
 離別から9年後、裁判から2年後よ?
 ジョセフィーヌ何しに来たのよ・・・って、思うじゃないですか。
 何より私は、7年も尽くしたのに、あっさり捨てられるミシェルが可哀想で可哀想で。
 けっこう酷い女だよな、ジョセフィーヌ。
 和実が父親を殺したって知っても、和実の自分への愛が真実か罪悪感かは気にするけれど、父の仇と恋に落ちた事へは何も思う所ないようだし。

 だから、友人達が異口同音で
「ラストシーンに女はいらない」
 って言っても、そうだよね〜〜〜って思うだけなんだけど。

 今、友達が、語っている話題は・・・・・・・・・。

 大門と和実はやっちゃってるのかしら?

 ・・・・です。

 あー。

 甘いわー。私。
 ラストシーンは大門と和実でいいじゃんって思ったけど。
 この二人がやっちゃってるかどうかなんて、全然気にしてなかったよ。
 あっはっは。
 どっちでも許容範囲だけど。

 やはり、やおい上級者達は、目のつけどころがいっしょなのかしら・・。
 
 やっちゃってるに違いないと言う友人の説にもうなづくところあり。
 彼女によると、やっちゃってなければ、穏やかな二人ではないだろうと。
 あー、そうねー。
 大門は目の見えない和実と暮らしてるんだもの。(だよね?あの描かれ方だと)
 そりゃあ、手取り足取りお世話もしたでしょうよ。
 すえ膳なんてもんじゃないよな・・・。
 大門が穏やかでいるのは、二人がやっちゃってるから。
 あー。
 いっそミニマウスさんのメールをここにコピペしたいわ。
 うなづくわー。

 別の友人は、やってない派。
 これも興味深いところ。

 私もやってない派。
 耐える大門には、大尉どのの目が見えないのをいい事に大尉どののお風呂のお世話などするだけで、大満足していただきたい。
 和実の手をひいて歩く、その引いた手の指先の和実の体温だけで、至福を感じていただきたい。
 だって、それが大門誠だから!
 大門には和実をオカズにお一人でどうにかしといていただきたい、な。と。

 うあー。

 6回みて充分だと思ってたのに、また観たくなってきたよー。

 女キャラとか、さららんとかに惑わされてたけど、大門×和実視点でみると、ごっつ美味しかったんだなー。「愛しき人よ」
 うあー。
 あの、八分咲きの桜の下での、大門と和実のラストシーンをもう一度みたいぞー。

 とか言いつつ、大門の写真をゲットしそこねたので、もう大門の顔を忘れてしまいました・・・・・。
 和実より身体のでかい、いい攻めで軍服がかっこよかったのは覚えてるんだけど・・。顔・・。顔を覚えそこねたよ・・・。泣。

 ☆

 今回、なんでえりりん語りをしないのかと、日記を読んでくれてる友人から聞かれるんだけど。
 それは単に、えりりんがホモじゃないからだ・・・・・・・・・。
 
 今回のえりりんは、ミーナ(ポーランド女)にしか目がいってないんだもん。
 ヤオイスキー的に美味しくないんだもん。
 doranekoちゃんが
「えりりんがさららんを狙うんだったら、違う意味で狙って欲しかったわ」
 って言ってたけど、全くだ。
 さららんも、無駄に美しいし。
 あんなに美しいのに、どの男からも愛されてないなんて、なんて事。
 もったいない。

 えりりんが、ちらっとホモだったのは、千秋楽くらいかな。
 ミーナに約束すっぽかされて、いつもはチケットを床に捨てるよね。
 千秋楽だけは、捨てずにキャバレーの同僚の男の子を誘ってたのだ。
 あれくらいかなー。
 でも、ちっともエロくなかったから、ホモじゃないか。
 
 あー。
 私は腐ったファンなので、えりりんに出番が少なくてもいい、いつも攻様で出てきて欲しいのです・・・・・・・・。
 なので、ホモでないと、語る事も特にないのよ・・・・・・・。

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