いもうと

　朝起きたんだけど、涼しかったのでそのまま二度値した。
　ら、気がつくと午後2時。
　おお、良く寝たものだ。
　しかし、お腹がすいたのでもう寝てられないがこの涼しさならまだ寝ていられるなあと温度計を見たら30度。
　・・・・今まで、暑くて起きてた日々って一体朝っぱらから何度あったんだ・・・。

　夜、仕事帰りの妹が来た。
　今仕事してないとメールしといたからだと思われる。
　そして昨日3時間かけて掃除したと語る私の前でほこりだらけの机の上を人さし指でなぞってあざ笑った。
　ううう、ダメダメ、そんなとこチェックしちゃ！
　まだ家中の床の雑巾がけもすんでないのに机の上のほこりまで手がまわってないから！！！
　ああ、扇風機のほこりもさわっちゃダメ！
　お姉ちゃん、3時間掃除したとは言ったけど、家がきれいになったとは言ってないよ！
　
　いつものようにアシスタントさん用お菓子入れをまさぐる妹。
「とうぶんアシスタントさん来ないから、いるだけお食べ」
　と私。
　いや、妹はそんな事言わなくても欲しいだけ食うんだがな・・・。
　けど、そう言ったらお持ち帰り分を選り選びはじめました。
　そう来るか・・・・。

　夕飯を食い、菓子をあさり、漫画を読んでる妹に
「明日会う約束だったけど、今日会ったからもう明日は来ない？」
　と聞いたら、やつは即答しました。
「いや、明日はガソリン入れてもらわないと。」
　・・・・・・・・・・・・・・・。
「何言ってるの！
　そういう時は口先だけでも、
『ううん、今日あったけど、明日もお休みだから大好きなお姉ちゃんと会ってデートしたいな』
　って可愛くいいやがれ！！！」
　と指導しておきました。

　私の理想のエンジェルホワイト妹と、現実のブラックデビル妹の間には大きな差があります。
　現実をみたくない私は、いっしょうけんめいブラック妹を前にしてホワイト妹を夢想します。
　そしていっしょうけんめい、妹にホワイト指導。
　なのになのになのに、なのになんで妹はあんなにブラックデビルなのかしら・・・・。