妹に愚痴をこぼす。
「ドラクエがね、まだ終わらないのよ。(ため息)」
「クリアしたんじゃなかった?
 バトルロードやってるの?」
「バトルロードはSランクまでやった。
 神竜は全部倒した。
 そしたら、モンスターはコンプリートしたとかで、アイテムもらえた。
 そんで今アイテム集めてるんだけど、まだ終わらない。
 アイテム全部集めるとアイテムのリストに☆マークがつくんだけど、まだ全部☆がついてないんだよ。
 あと、錬金釜もまだ全部やってないし。」
「・・・それは、終わらないって言うのか?
 普通、クリアしたら終わりじゃないのか?」
 妹がはげましてくれない。
 酷い。

 ☆

 仕事が仕事が仕事が。
 何故だ。
 ほんの数日前には
「素敵。
 仕事が予定より早く進むわ。
 この仕事が終わったら映画に行こうかしら、まぎいさんのくれたDVDを観ようかしら。
 山積みの本を読もうか、それともいっそ1泊くらい観劇に行っても大丈夫なんじゃないかしら?」
 って思ってたのに。
 別に、新たに仕事を受けたわけでもないのに。
 なんでだ、仕事が仕事が仕事が。
 仕事が。
 仕事が。(全てを語るとせつなくなるので略)
 いつ出来上がるんだ、今やってるネーム。
 仕事が。

 ☆

 ヤツが、出た。
 黒い・・ゴ、が。
 地の子の家には今年すでにあらわれたらしい、ヤツが。
 いつもうちに出るヤツを仕留めてくれる地の子にえらそうに
「ほほほ、うちはもうホウ酸団子をまいてあるから大丈夫よ、ほほほほほ」
 とほざいたバチがあたったのか。
 地の子がいない時にヤツがあらわれるなんて。

 どうか、お願い。
 ホウ酸団子かっくらって、よろよろになってホイホイに入って。
 お願い。
 ・・・お願い・・・・。

 けど、ネームが出来たら地の子が来てくれるんだから、地の子に来てもらうためにとっととネームを仕上げればいいのかしら。
 そうなのかしら。

 地の子。
 かわいい顔して、ヤツを仕留めるスーパーアシスタント。
 だけど、漫画が上手な事よりも、ヤツを仕留められる事の方が、私の中でアシスタントとして重要なポイントである事はだまっておこう。

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