女たちのご近所バトル! 発売
2005年8月23日 お仕事誌名
女たちのご近所バトル!
発行元
秋田書店様
タイトル
敵はそこにいる 51ページ
書き下ろし
私の実話が元になってるフィクションです。
じっさいの事件が元だけど、キャラクターは私のまったくの創作。
私は私道に面した土地を持ってます。
私道の権利は何分の一かを持ってて、それで建築許可がおりました。
さて、この私道に面して宅地を持っていながら、私道の権利を持っていない家が数軒ありました。
その内の1軒が建て替えをする時に、漫画に出てくるような書類に署名なつ印してくれと持ってきて、漫画の主人公が言うような理由で私は拒否したのです。
家を建てようとしてたのはまだ若い青年で土地は親から譲り受けたもの。
不動産の知識が全くなかったのは自分で不動産売買を経験してなかったからでしょう。
少し話してすぐに彼が私の言う事が理解できないとわかったし、彼に理解できるよう説明するのも面倒で、書類を用意した人にこれこれこう言って書類を直してもらってね、と伝えたのです。
が、なんでか、書類を直してこないのだよな・・・・。
他の家は気軽にぽんぽん印を押すし、隣の家のおっさんなんかは
「金よ、金が欲しくてあの家の娘は印を押さんのよ!」
と大声でわめきちらすし、母なんかは
「お姉ちゃん(私の事だ)の言う事もわかるけど・・・
隣の兄ちゃん可哀想。」
とか言い出すしで、本当にどうしていいか困りました。
うちに怒鳴りこんで来たのは、義侠心にかられた大工さん。
隣のおっさんと同じく、私が意地悪か金目当てで印を押さないと思い込んでた様子。
その大工さんも不動産の知識がない上に、私に対して最初から「金目当て」の偏見があるもんだから、いくら書類を直して来てって言ってもきかない。
あの大工さんが際立ってスカポンタンだったのか。
しまいに逆ギレして
「これはちゃんとした書類なんじゃ!
なんで印を押さんのじゃ!」
と50前後くらいの大工さんに怒鳴られながら、本当に弱ったよ。
大工さんは、自分が正義の味方だと思ってるんだもん。
私もいい歳だけど、50前後の大工さんから見れば小娘だものなあ。
困り果てて市役所の建築課に電話したら、漫画のように建築許可の申請を出してる業者さんに連絡をとってくれました。
その時に役所の人が
「たぶん、業者さんにもお隣さんにも悪気はないと思いますよ。
こういう書類は一度ひな形を作ると、ずっとそれを使いまわしますからねえ。」
と言うていたのですが、そうなんだろうな。
大工さんにもお隣さんにも悪気はなかったと思う。
悪気はなかったろうが、仕事中いきなり訪問されて、2〜3時間も帰らずに怒鳴り散らされて大変不愉快だったがな。
ふふふ、今度建て替えするって言われても、決して印は押してやらんわ・・・・。
ふふふ・・・。(どす黒いわたくし)
当時は本当に誰にも日本語が通じなくて途方にくれましたが、数年たった今漫画のネタに使えたのでまあよかったのかな。
私道の権利のない袋地でも、私道の権利者の印をもらえれば建築許可が降りるのは初耳だったので驚きました。
てっきり袋地ってのは、まったく建築許可がおりないもんだと思い込んでいたよ。
実話のまんまだとレディコミにならんので、頑張ってレディコミ風にしてみましたが、どないでしょう?
女たちのご近所バトル!
発行元
秋田書店様
タイトル
敵はそこにいる 51ページ
書き下ろし
私の実話が元になってるフィクションです。
じっさいの事件が元だけど、キャラクターは私のまったくの創作。
私は私道に面した土地を持ってます。
私道の権利は何分の一かを持ってて、それで建築許可がおりました。
さて、この私道に面して宅地を持っていながら、私道の権利を持っていない家が数軒ありました。
その内の1軒が建て替えをする時に、漫画に出てくるような書類に署名なつ印してくれと持ってきて、漫画の主人公が言うような理由で私は拒否したのです。
家を建てようとしてたのはまだ若い青年で土地は親から譲り受けたもの。
不動産の知識が全くなかったのは自分で不動産売買を経験してなかったからでしょう。
少し話してすぐに彼が私の言う事が理解できないとわかったし、彼に理解できるよう説明するのも面倒で、書類を用意した人にこれこれこう言って書類を直してもらってね、と伝えたのです。
が、なんでか、書類を直してこないのだよな・・・・。
他の家は気軽にぽんぽん印を押すし、隣の家のおっさんなんかは
「金よ、金が欲しくてあの家の娘は印を押さんのよ!」
と大声でわめきちらすし、母なんかは
「お姉ちゃん(私の事だ)の言う事もわかるけど・・・
隣の兄ちゃん可哀想。」
とか言い出すしで、本当にどうしていいか困りました。
うちに怒鳴りこんで来たのは、義侠心にかられた大工さん。
隣のおっさんと同じく、私が意地悪か金目当てで印を押さないと思い込んでた様子。
その大工さんも不動産の知識がない上に、私に対して最初から「金目当て」の偏見があるもんだから、いくら書類を直して来てって言ってもきかない。
あの大工さんが際立ってスカポンタンだったのか。
しまいに逆ギレして
「これはちゃんとした書類なんじゃ!
なんで印を押さんのじゃ!」
と50前後くらいの大工さんに怒鳴られながら、本当に弱ったよ。
大工さんは、自分が正義の味方だと思ってるんだもん。
私もいい歳だけど、50前後の大工さんから見れば小娘だものなあ。
困り果てて市役所の建築課に電話したら、漫画のように建築許可の申請を出してる業者さんに連絡をとってくれました。
その時に役所の人が
「たぶん、業者さんにもお隣さんにも悪気はないと思いますよ。
こういう書類は一度ひな形を作ると、ずっとそれを使いまわしますからねえ。」
と言うていたのですが、そうなんだろうな。
大工さんにもお隣さんにも悪気はなかったと思う。
悪気はなかったろうが、仕事中いきなり訪問されて、2〜3時間も帰らずに怒鳴り散らされて大変不愉快だったがな。
ふふふ、今度建て替えするって言われても、決して印は押してやらんわ・・・・。
ふふふ・・・。(どす黒いわたくし)
当時は本当に誰にも日本語が通じなくて途方にくれましたが、数年たった今漫画のネタに使えたのでまあよかったのかな。
私道の権利のない袋地でも、私道の権利者の印をもらえれば建築許可が降りるのは初耳だったので驚きました。
てっきり袋地ってのは、まったく建築許可がおりないもんだと思い込んでいたよ。
実話のまんまだとレディコミにならんので、頑張ってレディコミ風にしてみましたが、どないでしょう?
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