妹の三国志
2005年9月21日 妹と御飯を食べていたら、妹が三国志を読んだと言う。
「すごいねえ!
お姉ちゃん読破してないよ。
三国志演義読。」
「サンゴクシエンギ?」
「読んだんでしょ?
三国志演義。」
「?」
「小説の三国志の正確なタイトルだよ。
表紙にそう書いてなかった?」
「ううん、漫画のを読んだ」
「そうか、漫画のやつか・・・
いや、でも、すごいよ。
面白かった?」
「頭良いのがリュウビゲントクでしょ?」
「いや、頭良いのは孔明」
「じゃあケンカっぱやいのがリュウビゲントク?」
「いや、劉備は主人公・・・
本当に三国志読んだ、の、か?」
「読んだー
リュウビゲントクとコウメイともう一人が三人で何かする話でしょ?」
「・・・違う・・・・
桃園の誓いには孔明はおらんかったやろう。
孔明は三顧の礼の後やろう・・・・
何だろう
お姉ちゃん、今とても泣きたくなって来たわ・・・・」
妹は視線をはずして、だまってタバコに火をつけた。
☆
チャーリーとチョコレート工場を私が読んだのは太古の昔で、チャーリーとか工場の事については覚えてたんですが、工場長の事は全く覚えてませんでした。
工場長のお父さんなんか、話に出てきてたっけ?
とか思ってた。
そしたらミニマウスさんが教えてくれたんだけど、工場長パパは映画のオリジナルキャラなんだそうですな。
そんで、パパを出して、工場長のファザコン克服のエピソードが加わったから、あんなに工場長が主役っぽくなっとるわけですか。
なるほどなるほど。
キャラクター一つ、エピソード一つ増やしただけで、主役が移動したわけですな。
すげえなあ、この脚本家。
そんなミニマウスさんが児童文学ならば、と「飛ぶ教室」もすすめてくれました。
読んだ事はないんだけど、テレビ放送された映画は観てたので
「映画観ました〜〜
先生とその親友のラブっぷりは本当に美味しかったですね〜〜」
と返信したら、映画は原作とかなり違うと教えてもらえました。
えー
そうなのー?
原作って20世紀初頭の話だったの?
現代じゃなかったの?
仕事中アシスタントさん達といっしょに観ながらみんなで
「ベルリンの壁??
これって昔からある小説だと思ってたのに、けっこう最近の話だったんだねえ」
とか言うてたのに。
ええっ
原作はどっちの学校も男子校???
男子校?
男、子、校 ?
じゃあ、あのわんさか出てくる子供は本来なら、全員少年!?
ていうか、原作はギムナジウムな感じ?なの??
えええー!
そんなん、そんなんだったら、絶対原作の方がええやんけ!
ぎゃー!
読まな!
そら、読まなかんがな!
そんな「飛ぶ教室」ですが、以前仕事中アシスタントさんが「録画したは良いけど、忙しくて観るヒマないから」と持ってきてくれたものを仕事中いっしょに観たのです。
なんか、人数の多い日だったと思う。
私がDVDをデッキにセットしながら
「私さあ、これってずっとウメズカズオの漫画の原作だと思ってたんだけど、違うみたいだねえ。」
と言うと、どれの原作だと思ってたのか?と問われた。
「漂流教室」
それは絶対違うだろうとアシスタントさんに笑っていただけました。
ヨナタンと言う主人公の名前がえらい事変じゃないかと言うてたら、アシスタントさんに
「ジョナサンのドイツ語読みだと思いますよ」
と教えてもらえました。
色々誤解しててごめんよ「飛ぶ教室」
☆
さて、冒頭の妹との会話は福山のグラッチェで食事中におこなわれました。
「うまいー。
イモとベーコンのピザうまいー。
こないだ奥富と御飯食べる時にもここに来たかったんだけど、奥富はグラッチェを知らなかったので来れなかったんだよ。」
と私が言うと、妹はけげんな顔をした。
帰り道で私が
「あれ?
ここに不二屋?
あれ?
じゃあ、もしかして、この道を不二屋からまっすぐ北に行くとグラッチェなの?」
驚く私に妹はさらに驚いた顔で言いました。
「お姉ちゃん、グラッチェがどこにあるか、わかってなかったのか!?」
「だって、妹にグラッチェに行きたいっていうと車で運んでくれるじゃん。
車で運ばれた所なんて、どこにあるのかわかんないよ」
そもそもグラッチェは、私が別の地元の友達に連れられて初めて行った店だ。
美味しかったので妹に「なんかイタリアンのファミレスで蔵王のどっかにあるお店」に連れて行けと命じたら、妹が蔵王をぐるぐるまわって「ここの事?」とみつけてくれたのだ。
蔵王と言うのは福山の地名です。
そんでグラッチェは妹に言わせると
「このあたりは蔵王じゃなくて東深津じゃないかな。」
だそうです。
ぐるぐるまわったので、私は道など覚えていないのだが、妹は覚えていて姉がピザ食いてえとわめくと運んでくれてるのだ。
すいません、三国志のキャラクターを覚えられなくても、道を覚えられないよりははるかにマシですね。
でもあきらめて下さい妹よ。
お姉ちゃんは、君が漢字を覚えられないのと同じくらいに道が覚えられない生き物なのです。
☆
人間って、ダメダメでもどうにかなるよな。
「すごいねえ!
お姉ちゃん読破してないよ。
三国志演義読。」
「サンゴクシエンギ?」
「読んだんでしょ?
三国志演義。」
「?」
「小説の三国志の正確なタイトルだよ。
表紙にそう書いてなかった?」
「ううん、漫画のを読んだ」
「そうか、漫画のやつか・・・
いや、でも、すごいよ。
面白かった?」
「頭良いのがリュウビゲントクでしょ?」
「いや、頭良いのは孔明」
「じゃあケンカっぱやいのがリュウビゲントク?」
「いや、劉備は主人公・・・
本当に三国志読んだ、の、か?」
「読んだー
リュウビゲントクとコウメイともう一人が三人で何かする話でしょ?」
「・・・違う・・・・
桃園の誓いには孔明はおらんかったやろう。
孔明は三顧の礼の後やろう・・・・
何だろう
お姉ちゃん、今とても泣きたくなって来たわ・・・・」
妹は視線をはずして、だまってタバコに火をつけた。
☆
チャーリーとチョコレート工場を私が読んだのは太古の昔で、チャーリーとか工場の事については覚えてたんですが、工場長の事は全く覚えてませんでした。
工場長のお父さんなんか、話に出てきてたっけ?
とか思ってた。
そしたらミニマウスさんが教えてくれたんだけど、工場長パパは映画のオリジナルキャラなんだそうですな。
そんで、パパを出して、工場長のファザコン克服のエピソードが加わったから、あんなに工場長が主役っぽくなっとるわけですか。
なるほどなるほど。
キャラクター一つ、エピソード一つ増やしただけで、主役が移動したわけですな。
すげえなあ、この脚本家。
そんなミニマウスさんが児童文学ならば、と「飛ぶ教室」もすすめてくれました。
読んだ事はないんだけど、テレビ放送された映画は観てたので
「映画観ました〜〜
先生とその親友のラブっぷりは本当に美味しかったですね〜〜」
と返信したら、映画は原作とかなり違うと教えてもらえました。
えー
そうなのー?
原作って20世紀初頭の話だったの?
現代じゃなかったの?
仕事中アシスタントさん達といっしょに観ながらみんなで
「ベルリンの壁??
これって昔からある小説だと思ってたのに、けっこう最近の話だったんだねえ」
とか言うてたのに。
ええっ
原作はどっちの学校も男子校???
男子校?
男、子、校 ?
じゃあ、あのわんさか出てくる子供は本来なら、全員少年!?
ていうか、原作はギムナジウムな感じ?なの??
えええー!
そんなん、そんなんだったら、絶対原作の方がええやんけ!
ぎゃー!
読まな!
そら、読まなかんがな!
そんな「飛ぶ教室」ですが、以前仕事中アシスタントさんが「録画したは良いけど、忙しくて観るヒマないから」と持ってきてくれたものを仕事中いっしょに観たのです。
なんか、人数の多い日だったと思う。
私がDVDをデッキにセットしながら
「私さあ、これってずっとウメズカズオの漫画の原作だと思ってたんだけど、違うみたいだねえ。」
と言うと、どれの原作だと思ってたのか?と問われた。
「漂流教室」
それは絶対違うだろうとアシスタントさんに笑っていただけました。
ヨナタンと言う主人公の名前がえらい事変じゃないかと言うてたら、アシスタントさんに
「ジョナサンのドイツ語読みだと思いますよ」
と教えてもらえました。
色々誤解しててごめんよ「飛ぶ教室」
☆
さて、冒頭の妹との会話は福山のグラッチェで食事中におこなわれました。
「うまいー。
イモとベーコンのピザうまいー。
こないだ奥富と御飯食べる時にもここに来たかったんだけど、奥富はグラッチェを知らなかったので来れなかったんだよ。」
と私が言うと、妹はけげんな顔をした。
帰り道で私が
「あれ?
ここに不二屋?
あれ?
じゃあ、もしかして、この道を不二屋からまっすぐ北に行くとグラッチェなの?」
驚く私に妹はさらに驚いた顔で言いました。
「お姉ちゃん、グラッチェがどこにあるか、わかってなかったのか!?」
「だって、妹にグラッチェに行きたいっていうと車で運んでくれるじゃん。
車で運ばれた所なんて、どこにあるのかわかんないよ」
そもそもグラッチェは、私が別の地元の友達に連れられて初めて行った店だ。
美味しかったので妹に「なんかイタリアンのファミレスで蔵王のどっかにあるお店」に連れて行けと命じたら、妹が蔵王をぐるぐるまわって「ここの事?」とみつけてくれたのだ。
蔵王と言うのは福山の地名です。
そんでグラッチェは妹に言わせると
「このあたりは蔵王じゃなくて東深津じゃないかな。」
だそうです。
ぐるぐるまわったので、私は道など覚えていないのだが、妹は覚えていて姉がピザ食いてえとわめくと運んでくれてるのだ。
すいません、三国志のキャラクターを覚えられなくても、道を覚えられないよりははるかにマシですね。
でもあきらめて下さい妹よ。
お姉ちゃんは、君が漢字を覚えられないのと同じくらいに道が覚えられない生き物なのです。
☆
人間って、ダメダメでもどうにかなるよな。
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