老体は風邪が怖い 

2005年12月1日
 ネームの上がった水曜日
 編集長がネームにOKだしてくれた水曜日

 そして心浮き立つ木曜日。
 ネームできてんなら、とっとと原稿描けやとかお思いでしょうが、来週にならないとアシスタントさんが来てくれないんだもーん。
 アシスタントさんがいない時に原稿描くと、アシスタントさんに頼める細かい仕事も自分でやんなきゃなんないんだもーん。

 さて、今日は木曜ですが1日で映画の日なので映画が1000円です。
 はりきって映画ハシゴのつもりで朝からお出かけいたしましたとも。

 そんで「三丁目の夕日」観ただけで尻がしびれたんで、ハシゴは断念いたしました。
 育ち過ぎた魔法少年を観に行けば今日あたり、メガネッ子を楽しみにしてた木曜休みの友人と映画館で会えるかと思ったんだけど。(会いたいんなら、素直にメールしろやって話だろ)

 三丁目の夕日を観て尻がしびれたと言うよりも、話なかばですでに尻心地が悪かった。椅子さえよければ映画のダブルヘッダー平気なんだけどなー。

 ちょろちょろ買い物にまわって散髪に行く。

 床屋のマスターが私の風邪予防のためのマスクを気にしていたのではずす。
「邪魔ならとりますね。
 風邪ひいてるわけじゃなくて、風邪をもらうのが怖くてしてるんですよー。
 マスターはお風邪とかひいてませんよねえ?」
「いや、ひいてるけど。
 ひきはじめだからうつんないよ、たぶん。」

 な、なんですって!?

 ちょっと、やめてよ!
 これだから風邪をひいても普通に働ける丈夫な人は怖いのよ。
 私はちょっと風邪をひいただけで、すぐに鼻がつまって呼吸困難になって働くのに支障をきたす儚い婆なのよ。
 あわあわ。

 そこで
「今日はカンベン!」
 と席を立つ勇気がなかったので、帰宅してうがい手洗いしときました。
 風邪がうつってませんように。

 映画と買い物と散髪だけでも、日頃引きこもってると疲れるなあと一息ついて、思い出しました。

 一番大切な文房具屋に行くの忘れた。
 でも、文房具屋に行かなきゃと思ってたのは憶えてるけど、何を買わなきゃならないのか忘れた。

 次ぎの原稿中に、何かの画材がなくてあわてふためく己を予知します。
 な、何を買わなきゃならなかったんだっけ・・・・?

 ☆

 三丁目の夕日は普通に面白かったですよ。
 私はこういう、目新しい事も新鮮な事もないけれど、プロがちゃんと作ってるわかりやすくてテーマのはっきりしたお話が好きです。
 これは母や妹を誘っても良かったかな。

 原作を全て読んでるわけではないんだけど、原作とは全く違うものだと思います。
 映画を作った人は人間観察が好きなのか、人間そのものが好きなのか、そのどちらもなのかなんだろうな。

 地味なんだけど、こういう、あったかい系でちゃんと作られた話をたくさん観て読んで、そういうのを栄養にして自分の漫画を描きたいと思わせる映画でした。

 何がおすすめってわけじゃないんだけど、ストーリー構成は地味に見えて実はかなり上手いと思うので、描いてる系の人は観といて損はないんじゃないでしょうか。
 すごくわかりやすい伏線がはられてははがされ、はられてははがされしてるし。
 泣かせどころもわかってるって感じ。
 同じ台詞を冒頭とクライマックスで別の意味で使ってたり、上手いなあと思います。

 ☆

 来週も再来週も水曜日はアシスタントさんが来る予定だけど、どっかで狼と羊のラブストーリー観に行きたいなあ。
 私はTV TAROを購読してるんだけど、今月号で狼と羊の声優さんにインタビューしてる記事が載ってます。
 んですけど。
 まず目に飛び込む文字が
「奇跡の愛。」
 ってどうよ。
 インタビュアーの
「ガブとメイの関係を恋愛になぞらえる人も多いんですが。」
 の質問に狼も羊も
「そういう考えもいいんじゃないですか」
 だの
「こんな恋愛あったらいいですよね」
 とか答えてますよ。
 うわあ。
 アニメじゃなくて、あんたら舞台でやって下さい。
 実写映画でもいいけど。
 うわあ。
 このインタビュアーって、男かなあ、女かなあ。
 腐女子っぽいけど、男だったら萌かなあ。

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