DVD 角川エンタテインメント 2005/11/25 ¥2,500

 あああ。
 観るんじゃなかったかも。

 以前友達がブログの感想でほめてたような気がする。
 それがTV放送されたので録画しておいた。
 字幕もののTVはアシスタントさんが来ない日にのんびり観る事にしている。

 友達が気にいっていた映画。
 それだけの前情報で観たんだけど。

 わかってた筈なんだよ。
 彼女が好きなのは「痛い」系。
 
 もう、痛いなんてものじゃなく、死のうかしらって気になるような映画でした。
 あー。
 しんどかった。
 今時間にゆとりがあって何のトラブルも抱えていない健康状態だから「観るんじゃなかった」程度の感想しか抱かないが、もし疲れた状態でこんなの観てたら「ちょっと私も死のうかな」くらい思うやもしれん。

「ダロウェイ夫人」と言う小説がある。
 それを書いた女性。
 それを読んでる女性。
 ダロウェイ夫人とかつての恋人にあだ名された女性。
 
 の3プロット構成。
 この3人の生きる時代がずれているので、三つの時代が出てきます。
 その3人のとある一日が同時に描かれている。

 すんごい緻密な構成で、漫画や小説を描く人ならばうなるんじゃなかろうか。
 全員違う時代を生きる違う女性なんだけど、すごく似通った一日。
 小説家は遊びに来る姉のためのティーパーティを用意し、
 小説の読者の女性は夫のためのバースディーパーティを用意し、
 小説のタイトルをあだ名された女性は友人のためのパーティを用意する。
 
 この構成は見事としか言い様がないよ。

 ある時代で写された映像が、次ぎの瞬間写る映像の時代の女性の心理を表現してたりする。

 ああ、もう、観て。
 すごいから。
 もう、この構成力には脱帽するよ。
 頭をたれるね。

 だけど、観ない方がいいかもよ・・・。
 どん底に暗いから。

 もう一度すばらしい構成を堪能したいから観たいような気もするが、観てて辛い映画なのできっともうみません。

 誰かを愛して感謝しながら自殺するってのが、もう、やめてーっっっって感じだわ。
(自殺は冒頭だから、ネタバレじゃないです。
 大丈夫です。
 冒頭からいきなり感謝の気持ちを込めて自殺してます。
 ああああ、辛いよ。)
 生きようよ、ねえ。
 なんで恵まれた環境があって愛する人がいて、死ななきゃならんのよ。
 わ、わかんねえ・・・。
 と言えれば辛くはないんだけど、わかるように作ってあるから辛いんだ。
 あー。
 死ぬね。
 死んじゃうね。
 死にたいよね。
 だよねえ。
 あああ、そんな気持ちがわかってしまうとても辛い映画。

 面白いには面白いし、一見の価値は充分あるんだが、観ない方がいいやもしれません。
 面白いんだが人に観ない事をすすめたくなる映画でした。

 すんなりわかりやすく作ってある映画ではないようす。
 だから、もしかして私の解釈がねじれててホントは私が思うほど暗いのではないのかも?
 と思い、同作品の感想らしきブログを検索してあちこち読んでみた。
 
 小説家は実在の人だったんかー。
 ホントに自殺してたんかー。

 さらに暗い情報を得てまいりました。
 あわわわ。

 そんな暗い映画を観ながらSMILE!7回目のペン入れ終了。
 このまま今日の内に8回から最終回までのプロットを作ってしまおうかと思ったんだが、今プロット書いたら主人公を自殺させてしまいそうで怖いので(おばちゃん影響受けやすくてな)トーン指定とかなにやら他の作業をのたくたやってます。
 のたくた。
 あー・・・。
 何か。
 何か明るいものを観なくては。
 昨日地の子と仮面ライダーとセイザーXと相棒を観た、そのいきおいのままにプロット作業に取りかかるべきだった・・・。
 後悔。
 明日地の子がきたらどのドラマを観ようかしら。
 ていうか、観て無いドラマばっかり録画してるので、どれが明るくてどれが暗いかもわかんないよ!

 うわーん。

 

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