初めての出版社パーティ参加だったので、色々日記に書きたいんだが、書くヒマがある時まで覚えていられるかどうかが問題だ。

☆もうダメだと思ったお話

 パーティは友人の漫画家Nさんが誘ってくれました。
 Nさんは人気漫画家です。
 私よりキャリアも長く、デビューはメジャー誌。
 私には現在レディコミ漫画家のお友達がNさん一人しかいませんが、これだけ大物捕まえてるんなら、一人でいいんじゃねえの?
 て感じもしないでもない。

 さて、そのNさんと友人つきあいをしていて、漫画家として辛い事がある。
 Nさんがすんげー人気で、編集さんから大事にされてるのがうらやましいとか、そういう類いのものではなくて。
 
 Nさんは働き者なのだ。
 推定私の倍の仕事をこなしている。
 
 私が
「今月仕事多いな〜〜
 しんどいな〜〜」
 と思ってる時にNさんは、私よりも多い仕事をかろがろとこなしているのだ。

 Nさんとお友達でいると、Nさんの働きっぷりと比べて自分のダメさを思い知らされてしまうんですよ。
 よよよよよよ。

 さて、パーチー2次会にて。
 歓談中、私の隣に座ったNさんが
「下書は1時間で10枚くらいかなあ?」
 と言います。
 ホントです。
 嘘じゃないです。
 タイプミスでもないです。
 ホントにあの働き者は1時間で10枚の下書ができると言うのです。
 あ、あわわわわ・・・・・。

 そしたらですね。
 Nさんの向かいに座っているこれまた人気漫画家さんが
「私は下書なら1時間で20枚かな?」
 と言うのです。

 ホントだってば!
 聞き間違いじゃないってば!

 そんで、二人で、仕事のやり方とか教えあってるんだよー。
 もー
 すごいよー
 すごいよー
 うわーん。
 すごいけど、怖いよー。
 1時間で下書20枚って、もうそれ、人間技じゃないよう〜〜〜〜
 おしっこちびるよう〜〜〜〜

 超人達の話を聞きながら途方にくれる私に、私の向かいに座ったこれまた人気漫画家さんが言うのです。
「自分、30枚なら1日半ですよ。」
 わ、わあ・・・。
 1日半で30枚の下書なら、それも私には無理だけど、まだ、まだこの人は私と同じ世界のひと・・・・。
「ネームから原稿完成までですけど」

 あんたもか。

 初対面の私に優しくしてくれたから、嬉しかったのに。
 漫画の主人公そっくりのかっちょいいお姉様(いや、見た目はあっちのが若いんだが)だと思ってたのに。
 
 ば、ばけもの・・・・。(自分よりキャリアのある漫画家さんに暴言を吐くと漫画家生命が危ないのでやめようよ)

 いや、でも、ねえ!

 ネームから始めて1日半で30枚の漫画が完成するってどういう事!?
 ぎゃー!
 
 まあ、じっさい、売れてる漫画家さんの仕事量をみてると、そんなスピードじゃなきゃ仕事こなせないだろうなあとは思うんですけどもさ・・・・・・・・・・。

 私は・・・・。

 私はダメです。
 白旗。
 高くかかげる元気もないので、そっと白いハンケチーフを差し出しましょう。

 私はダメだ。

 地元でなら、地元の人間関係の中だけでなら、私は働き者として名を馳せているのだが。
 レディコミ界では働き者にはなれません。

 ナマケモノとして、おだやかに生きていきます・・・・。

 とりあえず、何日もかかったネームをやっと編集さんにファックスできたんで日記を書きはじめてみました。
 でも、もう眠いのでパーチーのお話はまた。
(こういうあたりが、ナマケモノ)

コメント

nophoto
MARIKO
2006年2月3日1:48

うーわー!信じらんない!
1日半で30枚って・・・。

でも、それ全部自分1人で?
アシスタント仕事は別よね?・・・ね?

庭りか
庭りか
2006年2月3日17:22

アシスタントさんの話もしたから、いるんじゃないのかなあ??
でも、アシスタントさんがいてもいなくても、1日半で30枚なんて、私には無理ですよ・・・・震・・・
ネームだけで1日半かかります・・・・・