ISBN:4121501993 新書 村田 和木 中央公論新社 2005/12 ¥840

 読んで欲しい本、かなあ・・・。

 私は里親制度についてあまり詳しくありません。
 TVで聞き齧った知識を元に、漫画を描いてます。
 漫画に描く時に「間違ってるかどうか」くらいは検索してみますが、それ以上取材をした事はありません。

 この本を読んで初めて
「ああ、私がTVでみたあの制度はこれのことか」
 と気付いたくらい。
 
 以前、一度くらいはちゃんと施設に取材して描いた方がいいのかなとも思ったのですが、私は里親制度を真正面から描きたいわけではないのでやめました。
 私は色々な子供は描いてみたいけど、里親制度ってものを描きたいわけではないから。
 
 この本を手にしたのは里親についてもうちょっと知っておいた方が漫画を描くのにいいだろうと思ったから。

 大変読みやすい文章で事実が列記された良書だと思います。

 新書を読んでて「この本は失敗だった」と思うのは、著者がうざったい事。
 一つ一つの事実について、著者の解説があるのはありがたいが、著者の私見やらどこをどうつながるのか著者の自慢たれながしやらが始まる事が少なく無い。(それが笑えて面白い場合もないではないけれど)

 いくつもの事例をわかりやすく読みやすい文章で列記できてるのは読者の立場からすれば当然なんだけれども、それができてる本と言うのは当たりをひくようなものだと私は思っている。
 
 この本は当たりだと思います。

 面白いから読んで欲しいと言うわけではないんですが。

 読んだら感動したり泣けたりすると言うわけでもないんですが。

 読んでほしいなあと思いました。

 

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