赤毛のアン

2006年4月25日 読書
ISBN:4102113010 文庫 Lucy Maud Montgomery 新潮社 1954/07 ¥540

 そういえば、私の一番の愛読書を紹介してなかったかと思いまして今さらですが。

 訳は絶対村岡花子さんのがいいです。
 村岡花子さんの日本語は美しくて品があって清楚でいながら華があると思う。

「どうしてあの人はこんな田舎でいつまでも当世風にしていられるのかしら?」
 なんて台詞がどっかにあったと思うんだが、当世風だよ当世風。今どきとか流行りとか言うより、ずっとずっと良く無い?

「〜〜すればいいがと願っているの」
 とか言う言い回しも好きだ。

 モンゴメリの小説にずっと「揚げ卵」なる食べ物が出てきてて、子どもの頃はどんな食べ物だかわかんなくて、色々ごちそうな卵料理を想像してました。
 今思うと揚げ卵って・・フライドエッグの事だよねえ?きっと。笑。

 赤毛のアンは第一作を書いた後と第二作以降を書くまでにかなり作者の時間が経過しています。
 そのせいか、作風も第一作だけちょっと違う。
 私が好きなのは、骨太な構成を持った第二作以降です。

 ほんとにほんとに、どうせ読むんだったら村岡花子訳を読んで下さい。

 訳者の名前は覚えてないんだが、図書館で新刊になってる赤毛のアンを読んだら訳がすっっっっごい下手でうっとおしくて、こんなに下手なやつになんで名作の訳なんかやらせてんだ出版社!と激怒した覚えが遠い過去にあります。
 なんかねえ、知ったかぶって、やたら注釈いれてる読みにくい訳のが一つあるんですよ。

 昔お金が無くて買えなかったモンゴメリの全集が、検索で出て来ないって事は絶版になっちゃってるんだろうか。
 がっくり。
 今なら買えるのになあ。

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