ナマ観劇してなかった花組公演マラケシュがスカステ放送されてので、わくわく観賞。

 わー。

 おもーい。

 面白かったです、良かったです。

 そして、辛かったです。

 最近
「良い作品だなあ。
 出来がいいなあ。」
 と思うものが、ことごとく心辛くなる系なのは、何の呪いだろう。
(例。
 ライフイズビューティフル。
 先日仕事中にまぎいさんがDVDを持ってきてくれたので、仕事しながら気軽に観てたら、心打ちのめされる話だった。
 観て無い人は観て下さい。
 三日くらいはひきずります。
 良い映画だったんで、今度はちゃんと画面みながら最初から観たいんだけど、辛そうなので二度とみたくない気もする。
 お勧めです。)

 オギー作品だから、出来が良ければ良いほど、心えぐられるんだろうなあと思って身構えて観賞。
 身構えた程には辛くはなかった。

 辛いよりも、上手いなあって気持ちが先。

 本当にみごとな構成。
 詰め込みすぎの感はある。
 詰め込みすぎたものよりも、多少ゆるめに作ってある話の方が受け取り側には親切だと思う。
 が、ゆるめの作品を作れる人は多いが、これだけドラマを詰めた話を作れる人は少ない。
 なので、オギーにはこのまま詰め込みすぎかも系で行ってほしいです。

 詰め込みすぎと思うのは、各キャラクターがドラマを持ち過ぎてるって事。

 金の薔薇に見入られたドイツ人とか、傍役だけど、がっつりドラマ背負ってるじゃないですか。
 あんなに傍役全員がドラマ背負ってたんじゃ、全体が重すぎになってると思う。
 宝塚は役を多く作る事が重要だけど、そこに求められてるのは「役がかかえてるドラマ性」ではなくて「その役をやってる役者をかっこ良くみせる見せ場」だものな。

 金の薔薇と石の薔薇の使い方は、本当に上手いと思う。
 マラケシュと言う辺境を舞台にしながら、本当のドラマの舞台は過去のパリってのが、また、上手いよなー。
 ふわー。

 オギー作品だからリピート観賞すると思うけど、今度観る時は
「妻に愛されてないんだけど、それを気付いてないらしい測量家。
 妻に愛されてないんだけど、妻は夫を心配して辺境まで来てくれたんだ俺愛されてる!と思ってそうな測量家。
 幸せは本人の思い込みが何よりね測量家。」
 な測量家の視点で観賞しようと思います。
 問題は測量家の出番が少ない事か。

 東京千秋楽が放送されたけど、大劇場バージョンや博多バージョンも放送されるんだろうか。

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