どす黒い私と黒ずんで行く君と 仕事中のアシスタントさんとの蜜月記
2006年12月11日コメント (4) 私は漫画のカラーは得意ではない。
得意ではないので時間がかかる。
得意ではないので体力も消耗する。
正直、漫画をたくさん描きたいと思うとカラーは敬遠したいところだ。
カラーを描く時間があったら、1枚でも多くのネームをきりたい。
だが、今はパソコンのある素晴らしい時代。
パソコンでアシスタントさんに色を塗ってもらえるのだ。
アシスタントさんが色を塗ってる後ろから
「靴下は絶対白ー
パンツも絶対白ー」
などなどわめけばいいのだ。
なのでまあ、うちのカラーはほとんどアシスタントさん着色です。
仕事が今の半分くらいになったら自分で塗るだろうけど、今はもうネームきってキャラクターの下書とペン入れしてアシスタントさんに仕上げの指定を出すだけで半死半生だから塗ってられない。
(それに、私が死にそうにしんどい時に肩で息して塗るよりはアシスタントさんが塗った方が絶対きれいなカラーになるしなー)
さて、そこで問題があります。
地の子もカラーが嫌いらしいです。
げび。
まあ、嫌いであろうとも、うちに来たらもう罠にかかった魚。
私が塗ってけろーぬってけろーと呪文を唱えると、地の子は塗るしかないのです。
かわいそう。
でも、カラーが嫌いな地の子はカラーを塗ってるとどんどんしおれてボロボロになっていきます。
かわいそう。
でも大丈夫。
うちにはこまちさんが来てくれるのですから!
こまちさんは、何枚カラーを塗ってもしおれない素敵な人です。
なのでまあ、私のカラーはほとんどアシスタントさんがと言うよりこまちさんが塗ってくれてるんですが。
さて、ここにも問題があります。
こまちさんは忙しいので、なかなかアシスタントにつかまらないのですだす。
げび。
さて、私はあちこちの出版社様からちまちまお仕事をいただく零細漫画屋。
カラーが無い時は月のカラーが0枚だったりしますが、あちこちの出版社様からいっせいにカラーをいただく事もあります。
げび。
カラーが入るたびにこまちさんにメールをうつ私。
でもやっぱり、こまちさん一人でこの量は無理やろう・・と思う月もあります。
そういう時は地の子に告白。
「来月のカラー・・こまちさん一人じゃ無理だと思うの。」
「ええっっ
大丈夫ですよ、こまちさんならきっと・・!」
「でも来月のカラーこんなでこんなでこんなでこまちさんの予定はこんなで(他人のプライバシーをブログで垂れ流すのはまずいので略)ねえ。」
「大丈夫ですよ、あんなであんなであんな事にすれば(他人の略)」
「いや、そりゃあこまちさんが死ぬだろう。
ごめんねえ・・・。
私も大事な大事な地の子さんがボロボロになって行くのを見るのは辛いんだけどさあ・・・。
(間)
わかってよ、自分がボロボロになるくらいなら、君がボロボロになるのを我慢した方が楽なのよっっっっ(絶叫)」
「私も同じ気持ちでこまちさんに来て欲しいです。」
げび。
わ、私と同じ気持ち?
君の心がそんなに醜くなっていたとは気付かなんだ。
己の心が黒いのは知っていたが、地の子の心も黒ずんできていたとは。
俺の純白のエンジェル、君にいったい何が?
☆
仕事中、ぐずる漫画家。
なだめるアシスタント。
「もうだめ〜〜
私はもうだめよ〜〜
こんなに仕事を断ってばかりいたら、その内仕事がもらえなくなってしまうわ〜〜
私はもう漫画家として終わりなのよ〜〜
めそめそ〜〜」
愚痴はわざわざアシスタントさんの机の前まで言って、大きな声で言いましょう。
「大丈夫ですよ。」
「まあっっ
嬉しいっ
嬉しいわ、地の子さんっっ
その励ましの言葉は私を思うがゆえ?
それともあなたの健康のために?」
「両方です。」
☆
そういや今回の仕事中、べっくらした事が。
ネームの清書をしたキャロルが問います。
「先生、ここ『油げ』ってあるんですけど・・」
「はい、油げですよ。
油げ。
油揚げの事を油げと言うのです。
間違いじゃないですよ。」
後から来た地の子が同じページの同じセリフを指して問います。
「ここ『油げ』って」
「油揚げの事です。
・・・若い子は油げって言わんのか?
さっきキャロルにも聞かれてなあ。
間違いじゃないんだが、二人に聞かれて自信がなくなりました。
そこのネーム油揚げに変更しといて下さい。」
てな事がありました。
私の描いてる漫画の読者様は私と同年代だと思うので油げと書いてもわかるだろうと思う。
でもそんなどうでもいい所で読者様の意識をとめられても嫌なので変えたんだが。
・・・アブラゲって言って通じるのって何歳から何歳くらいなんだろう。
☆
仕事中は録画しといたドラマを垂れ流しにしております。
さて、ピチピチアシスタントのキャロルはBLを描いて投稿してます。
なので、キャロル相手なら腐った会話も大丈夫だろうと思った私。
某孤島の医者と漁師のラブストーリーに萌狂ってはしゃぐ私。
あ、人によっては医者と漁師と漁師の息子の三角関係と見てるかもしれないが。
絶対にこの医者と漁師はできてるにちがいないと鼻息荒く語ってみた。
キャロルは・・・
「ああ・・
言われてみたらそうかと気付くんですが・・・
私はそういうのわからないんですよう」
げ、げびっ
わ、私すべった?
はしゃぎすぎた?
ていうか、なんでBL描いてて医者と漁師の関係に萌ないのかっ(己の失敗をアシスタントさんのせいにするのやめようよ)
孤独にさいなまれた漁師が島にもどった時、絶対夜は医者のところに夜ばいに行ったと思うんだがなあ・・・。
腐女子なら絶対そう思うと思うんだがなあ・・・。
ちなみにキャロルは銀魂で、王子は主人公を愛してると言います。
王子ってあの変なのの事です。
☆
原稿があがったのでのんびりブログなんか書いてます。
でも、ブログなんか書いてないで次ぎのプロットをとっとと書かねばと思うと意識が遠のく。
最近仕事に入るとブログが書けなくなるので、本当に歳とったなあと思います。
ちょっと前は仕事中でもアシスタントさんが帰った後にちょろっと日記くらい書けてたのになー。
得意ではないので時間がかかる。
得意ではないので体力も消耗する。
正直、漫画をたくさん描きたいと思うとカラーは敬遠したいところだ。
カラーを描く時間があったら、1枚でも多くのネームをきりたい。
だが、今はパソコンのある素晴らしい時代。
パソコンでアシスタントさんに色を塗ってもらえるのだ。
アシスタントさんが色を塗ってる後ろから
「靴下は絶対白ー
パンツも絶対白ー」
などなどわめけばいいのだ。
なのでまあ、うちのカラーはほとんどアシスタントさん着色です。
仕事が今の半分くらいになったら自分で塗るだろうけど、今はもうネームきってキャラクターの下書とペン入れしてアシスタントさんに仕上げの指定を出すだけで半死半生だから塗ってられない。
(それに、私が死にそうにしんどい時に肩で息して塗るよりはアシスタントさんが塗った方が絶対きれいなカラーになるしなー)
さて、そこで問題があります。
地の子もカラーが嫌いらしいです。
げび。
まあ、嫌いであろうとも、うちに来たらもう罠にかかった魚。
私が塗ってけろーぬってけろーと呪文を唱えると、地の子は塗るしかないのです。
かわいそう。
でも、カラーが嫌いな地の子はカラーを塗ってるとどんどんしおれてボロボロになっていきます。
かわいそう。
でも大丈夫。
うちにはこまちさんが来てくれるのですから!
こまちさんは、何枚カラーを塗ってもしおれない素敵な人です。
なのでまあ、私のカラーはほとんどアシスタントさんがと言うよりこまちさんが塗ってくれてるんですが。
さて、ここにも問題があります。
こまちさんは忙しいので、なかなかアシスタントにつかまらないのですだす。
げび。
さて、私はあちこちの出版社様からちまちまお仕事をいただく零細漫画屋。
カラーが無い時は月のカラーが0枚だったりしますが、あちこちの出版社様からいっせいにカラーをいただく事もあります。
げび。
カラーが入るたびにこまちさんにメールをうつ私。
でもやっぱり、こまちさん一人でこの量は無理やろう・・と思う月もあります。
そういう時は地の子に告白。
「来月のカラー・・こまちさん一人じゃ無理だと思うの。」
「ええっっ
大丈夫ですよ、こまちさんならきっと・・!」
「でも来月のカラーこんなでこんなでこんなでこまちさんの予定はこんなで(他人のプライバシーをブログで垂れ流すのはまずいので略)ねえ。」
「大丈夫ですよ、あんなであんなであんな事にすれば(他人の略)」
「いや、そりゃあこまちさんが死ぬだろう。
ごめんねえ・・・。
私も大事な大事な地の子さんがボロボロになって行くのを見るのは辛いんだけどさあ・・・。
(間)
わかってよ、自分がボロボロになるくらいなら、君がボロボロになるのを我慢した方が楽なのよっっっっ(絶叫)」
「私も同じ気持ちでこまちさんに来て欲しいです。」
げび。
わ、私と同じ気持ち?
君の心がそんなに醜くなっていたとは気付かなんだ。
己の心が黒いのは知っていたが、地の子の心も黒ずんできていたとは。
俺の純白のエンジェル、君にいったい何が?
☆
仕事中、ぐずる漫画家。
なだめるアシスタント。
「もうだめ〜〜
私はもうだめよ〜〜
こんなに仕事を断ってばかりいたら、その内仕事がもらえなくなってしまうわ〜〜
私はもう漫画家として終わりなのよ〜〜
めそめそ〜〜」
愚痴はわざわざアシスタントさんの机の前まで言って、大きな声で言いましょう。
「大丈夫ですよ。」
「まあっっ
嬉しいっ
嬉しいわ、地の子さんっっ
その励ましの言葉は私を思うがゆえ?
それともあなたの健康のために?」
「両方です。」
☆
そういや今回の仕事中、べっくらした事が。
ネームの清書をしたキャロルが問います。
「先生、ここ『油げ』ってあるんですけど・・」
「はい、油げですよ。
油げ。
油揚げの事を油げと言うのです。
間違いじゃないですよ。」
後から来た地の子が同じページの同じセリフを指して問います。
「ここ『油げ』って」
「油揚げの事です。
・・・若い子は油げって言わんのか?
さっきキャロルにも聞かれてなあ。
間違いじゃないんだが、二人に聞かれて自信がなくなりました。
そこのネーム油揚げに変更しといて下さい。」
てな事がありました。
私の描いてる漫画の読者様は私と同年代だと思うので油げと書いてもわかるだろうと思う。
でもそんなどうでもいい所で読者様の意識をとめられても嫌なので変えたんだが。
・・・アブラゲって言って通じるのって何歳から何歳くらいなんだろう。
☆
仕事中は録画しといたドラマを垂れ流しにしております。
さて、ピチピチアシスタントのキャロルはBLを描いて投稿してます。
なので、キャロル相手なら腐った会話も大丈夫だろうと思った私。
某孤島の医者と漁師のラブストーリーに萌狂ってはしゃぐ私。
あ、人によっては医者と漁師と漁師の息子の三角関係と見てるかもしれないが。
絶対にこの医者と漁師はできてるにちがいないと鼻息荒く語ってみた。
キャロルは・・・
「ああ・・
言われてみたらそうかと気付くんですが・・・
私はそういうのわからないんですよう」
げ、げびっ
わ、私すべった?
はしゃぎすぎた?
ていうか、なんでBL描いてて医者と漁師の関係に萌ないのかっ(己の失敗をアシスタントさんのせいにするのやめようよ)
孤独にさいなまれた漁師が島にもどった時、絶対夜は医者のところに夜ばいに行ったと思うんだがなあ・・・。
腐女子なら絶対そう思うと思うんだがなあ・・・。
ちなみにキャロルは銀魂で、王子は主人公を愛してると言います。
王子ってあの変なのの事です。
☆
原稿があがったのでのんびりブログなんか書いてます。
でも、ブログなんか書いてないで次ぎのプロットをとっとと書かねばと思うと意識が遠のく。
最近仕事に入るとブログが書けなくなるので、本当に歳とったなあと思います。
ちょっと前は仕事中でもアシスタントさんが帰った後にちょろっと日記くらい書けてたのになー。
コメント
少し年上の同僚も言わないって。
あ、ひょっとして年をごまかしてたとか…?(ありえねえ)
うそん。
そうなの????
もしかして愛知(母実家)の方言なのかな・・・。
年はごまかしてはおらんが、ありえない事もなくないかな。
中学の頃から年齢をごまかすってのは、どういう場合じゃろう。
病気留年とかかねえ・・。
それにしては健康すぎたが。
・・・。
やっぱありえねえかな。
「あぶらげ」って私は言います。年齢40代半ば…
九州生まれ九州育ち九州在住。方言…なのでしょうか?
あ、でもネームはよく直されます。方言がさらっと出てしまうので。
漫画家さんですか?
漫画家さんからコメントいただくとドキドキします。
ヤフーの辞書で検索したら「あぶらげ」で出てきたので、方言ではないようです。
私はネームで方言はばしばし使います。
なんだかお年寄りのセリフは方言の方がいいと思うので。
私のイメージでは標準語を話すお年寄りは知識人です。
ただ、編集さんから意味がわからないと言われるとそこは直そうと思います。
どうでもいい所で読者の意識をとめるのはまずいかなーと。
子供のセリフを平仮名にするのは編集さんに嫌がられていたのでかなり戦ったのですが、方言については私のお仕事先ではあまり問題にはならないようです。