わー・・
 演出が下手で観てて辛かったー。

 ☆

 何ヵ月か前にTVで紹介されてた映画ですが、福山では今日公開で、一週間ぽっきりの公開です。

 TVで紹介されてた内容は以下。

 アフリカのヴィクトリア湖は、食物連鎖が上手くいってる素敵な湖でした。
 ところが1960年代、どっかの誰かが肉食魚のナイルパーチをバケツ一杯湖に放流します。
 ナイルパーチ大繁殖。
 さて、このナイルパーチというでっかい魚は食べて美味しいお魚でした。
 農民は漁師になるし、輸出用の魚加工工場は大繁盛。
 すてきすてき、素敵なお金もうけねナイルパーチ。

 ところが、何故かヴィクトリア湖周辺ムワンザの街の人は貧困にあえいでいます。
 金儲けできるのはほんの人にぎりの人だけ。
(このあたりのシステムは何も語られてなかった)

 ヴィクトリア湖はナイルパーチのせいで生態系が破壊されて、今はもう美しい湖ではなくなりました。

 ナイルパーチの輸出のために飛行機が往来します。
 が、魚を運んでいく飛行機は空ではきません。
 飛行機の中には、戦争で使う武器がたんまりです。
 魚の輸出と言う名目で飛行機が来安くなったので、武器の密輸も簡単になってしまったのです。
 
 という映画。

 ワイドショーのような番組で数分紹介されていたけど、それで充分。
 映画館で2時間も映画を観る値打はなかった。

 他に仕事がないので娼婦になる人がたくさんいて。
 娼婦がたくさんいるのでエイズも蔓延していて。
 エイズが蔓延してるので漁師はどんどん死んで、漁師の夫が死ぬので未亡人は娼婦になる。
 そしてあふれるストリートチルドレン。

 悪循環なのはわかるんだが、悪循環を描いてるだけで、工場を告発してるわけでもないし、武器商人を告発してるわけでもない。
 何か・・・

 つまんねー映画だったよ・・・。

 題材とかはいいと思うんだけどなあ。

 死んじゃった娼婦とか、ストリートチルドレンとか、弓矢もってる夜警とか、それなりに面白い題材がいるのに。
 
 ちゃんと軸になる物語りをおいて、エンタテイメントな作りにすれば凄く面白い問題提起な映画になると思うのに。

 激しくつまらない。

 映画館で2時間座ってるのが苦痛な映画。

 いい題材があっても、テンポが悪くて演出に無頓着だとこれほどつまんなくなるのか。

 もったいないなあ。

 題材、話自体には興味があるし、面白いんだけど。

 映画としてクソつまんねー。

 やっぱり、エンタテイメントって大事だ。
 プロジェクトXは偉大だ。

 ☆

 ナイルパーチの身は輸出用で、工場で加工するので地元の人は高くて食べられないんだそうで。

 だったら、工場持ってく前のさばく前のやつを地元の魚屋で売るとか漁師が食うとかすればいいと思うんだが、まあ、そういう設定で。

 地元の人は加工工場からでた廃棄分を食べるんだと映画ではなっている。
 でかい魚で、白身をとっても骨にはたんまり身がついてるので、それは普通にありだろう。
 むしろ、その骨を捨てたらもったいないだろう。
 と思うんだが。

 映画では、その骨をむき出しトラックにゴミのようにつんで、炎天下運んでる。
 で、魚の骨を干してる(これが謎、何のためかな??私はあれは食べるんじゃなくて、肥料か飼料にするための工程にも見えるんだけどな)場面を映す。
 魚の骨と頭にはうじが湧いてる。

 で、地べたに山盛りつまれたうじの湧いた骨の前で
「頭切り落として揚げて売るんだ」
 とか言うておるのだが。

 すんげー嘘臭すぎないか・・・。

 なんで、わざわざ腐らせてから調理するんだ・・・・。

 工場周辺に貧乏人がわんさといるのなら、工場から直に頭と骨をもらって調理して食べるもんなんじゃないのか??

 すんごい面白くできる題材なのにー。

 なんで、こんなにクソつまんなく作るかなあ。

 つまんない映画なんだけど、題材は面白いと思うので、すんごいもったいない気持ちでいっぱいだあ。

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