スパイダーマン3

2007年5月30日 映画
 公開から日がたっているので、今さらネタばれには気を使わなくていいよね?
 と思いつつも、さて、私の感想はネタばれになるのだろうかと思ったり。

 少しはだけた胸もとを隠すピーターさん。
 1も2もお姫さまだったけど、3でもかわらぬお姫さまっぷりです。

 仲違いしてた幼馴染みと心通わせるまでを描いたBLと見るべきか。
 あの傷跡をたてにとれば、一生しばりつけられそうで素敵よね。
 腐女子の心を豊かにする一作でございました。

 作品としてもすげーなーと思います。
 2を観た時には
「1よりも面白い2ってそうそうあるもんじゃないよねえ」
 と思いましたが、3は3で
「1と2を踏み台というか下敷きにして、よくぞここまで」
 と思いました。
 面白かったです。

 ただ・・・。

 暗いけど、な・・・・。

 人間をしっかり描こうと思えば、暗部も描かなければならないし、暗部をしっかり描いているからこそ、話に深みも出るものなんでしょうけれども。

 若い頃だったら、こういうの大好きだったんだけどなー。

 最近めっきりお年寄りになってるので、面白いには面白いんだけど、暗いなーとか重いなーとか思ってしまうよ。

 ラーメン大好きなんだけど、胃にもたれるから積極的に食べようと思わない気持ちににている。

 歳とると脂っこい食べ物が苦手になるように、重い話は好きでなくなるのかな。
 これは私だけの傾向だろうか、それともみんなそうなんだろうか。

 面白いんだけど。
 いい話だと思うんだけど。

 スパイダーマンって売れ売れ映画ですよね。
 万人受けを狙ってるんだろうと思うわりには、ちょっと観てて辛い話じゃないかなあ。

 許したものは心安らかに死に。
 許されたものは消えた?去った?
 許す事のできなかった者も死んだ。

 制作者には
「許しもしないし忘れもしないが復讐もしない」
 って選択肢は存在してないのかな。
 いや、3パターンも敵を作っただけでお話いっぱいいっぱいになっちゃったから、これ以上はつめこむのをやめただけかもしれんけど。
 
 
 

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