ルドルフが逃げすぎ。

 銀橋でトートがルドルフにチューしようとして、恥じらったルドルフに逃げられる場面。
 あんなに逃げなくても!
 痴漢に会ったんじゃないんだから、逃げ過ぎだよ!
 わあわあ。
 あれじゃ情緒もへったくれもないよ!

 と嘆いていたら、まっとうな友達が
「あれは恥じらってるんじゃなくて、我に帰って逃げてるんちゃうの?」
 と。
 ああ・・・・。
 なんでこう、まっとうな友達は正しそうな事ばかり言うのかしら。
 しくしく。

 いやいや。

 それにしてもですよ。

 逃げすぎだよ、あの距離。

 今までのルドルフであれほど脱兎のごとく一瞬であれだけの距離を逃げたのがいましたか?
「足が長いから数歩だけでも距離離れるんちゃうの?」
 ああ・・・。
 どうしてまっとうな友達は(以下略)

 なんかねー・・・・。

 ヨコシマな期待を抱いてルドルフを観る腐女子には、ちと物足りないルドルフでした。
 ああ、なんてエロ気のないまっとうそうなルドルフ。
 自殺しそうにないわあ。
 健康そうだわあ。
 健康そうに見えるのは身体が大きいからかしら。

 今回ルキーニが小男になってて、成功してると思いました。
 身体が小さければ矮小ってものでもないけど、ルキーニが小柄である事によって、ルキーニと言うキャラクターの小ささが出てると思ったから。

 だけど、ルドルフはさあ・・・。

 ルドルフがトートよりでかいのって、どうなのよ・・・・。
 あんなでかいボンボンが「ママ」なんて言っててもさあ・・・。

 身体でかいのはどうしようもないんだろうし、他の役ならそれは魅力になるんだと思うんだけど。
 番手で役が決まる宝塚において、身体がでかいからルドルフ以外の役をってわけにもいかないんだろうけど。

 似合ってない役やってるなあと思ってしまいました。

 チューから脱兎のごとく逃げくさりやがったので、そう思ってしまったのかもしれんけど。
 今回のルドルフ、トートにはめられたって感じはするけど、トートの魅力に翻弄されたって感じがなさそう。

 腐った系の友達に訴えたら
「闇が広がらへん」
 とのコメント。
 ああ、やっぱり腐った系の友達は同じ感想を持つのねえ。

 腐った目で見ると今回のルドルフにはNOなんですが、腐ってない系の人から見ると可なのかしら。
 エロくないけど、身体でかいしかっこいい人だったからなあ。
 

 トートは悪かった。

 常に何か悪だくみしてそうで、怖かったです。
 笑いが常に「ニヤリ」なんだもん。
 シシィを手に入れようとしてるのはすごくわかったけど、シシィに惚れてたのかどうかはあまりに怖くてわかんなかったよ。
 悪い男って感じ。
 惚れたら地獄見そうだけど、ついふらふらしそうな人ですね。

 シシィも怖かった。
 あんなにギロリと睨んでばかりのシシィも始めて見た気がする。
 旅に出てる時なんか、すんごい怒っててガン飛ばしまくってましたよ。
 病院の場面も、孤独を語っている感じでなくて、逆切れって感じ。

 お似合いのトートとシシィ。

 ツェップスと革命トリオはわりと腐女子のつけこみどころなんですが、今回は全くつけこめませんでした。

 マダムは美穂さんで観たかったけど美穂さんのやってた役を他にできる人がいなかったんなら仕方ないのかなー。

 月組の時、楠さんの万感こもった「陛下」は、過去に一体何があったのかとうろたえるほどの一言でしたが、今回の雪ではさらりと言うてましたね。
 楠さんのが感情込めすぎだったんだろうとは思うけど、そういう「なんでもない所なのにすごい力のいれよう」みたいな部分が無かったのがちょっとつまんないなと。

 
 最後の水さんの羽根に驚き。
 過去にあんな派手な羽根って他にありましたっけ。
 あの羽根は1階前方で観た時はさほどでもなかったんだけど、2階真中で観た時はそりゃあキラキラして綺麗でした。
 
  

コメント