今日も愚痴を言う漫画家。
 続けて何本も仕事してると、描いても描いても終わらない気がするの。
 めそめそ。
 若いアシスタントちゃんは
「大丈夫です、いつか終わります。
 がんばりましょう。」
 と漫画家を励ますのだった。
 おお、愚痴を言う漫画家を放置せずに励ますとはなんと素直な。
 さらにアシスタントちゃんは言う。
「歩いても歩いても終わらないトンネルだって」
 何なに?
 おおかた予想はつくけど、なあに?
 どんな励ましの言葉をかけてくれるの?
 わくわく。
「・・・」
 あ、長考に入った?
 いいよいいよ、おばちゃん、若者に励ましてもらえるんなら会話が途切れても平気よ。
 さ、励まして、励まして。
「・・・幽霊がいるかもしれないし・・・」
「君!
 君はおばちゃんを励ましたいのかね!?
 それとも突き落としたいのかね!!!」
 幽霊とか妖怪とか恐いの苦手な婆は若者の真意がわからず号泣するのであった。

 あ、でも、日記書きながら思い付いたんだけど、キャロルは幽霊とか宇宙人とかが大好きだから、あれはあれで励ましの言葉だったんだろうか。
 ほら、原稿描いても描いても終わらない時にそこに幽霊がいたら・・・。
 ・・・・。
 やっぱり、何の役にも立たないよ・・・。

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