月光のカンタータ 観て来ました
2009年4月19日 演劇 コメント (1) 千秋楽終わってるからネタバレしてもかまわんよねーと思いますが、ネタバレ嫌いな人は読まないがいいです。
そんで、まともなレポートとかではないので、そういうのが読みたい人は検索頑張って下さい。
いやあ、あのラストは・・・。
あまりの事にべっくらしたわ。笑。
心斎橋そごう劇場で「月光のカンタータ」観てきました。
これは新耽美シリーズ第二弾だそうです。
第一弾は去年同時期に同劇場で観た「情熱のパソドブレ」
http://niwarika.diarynote.jp/200804210150210000/
期待してたのは椿さんの美貌と腐女子萌。
椿さんの美貌は堪能して参りましたが、腐女子萌は期待はずれー。
ぶーぶー。
でも、別のモノに萌えてきた。
大丈夫なのか私?と言う気がします。
今回のあらすじはこんな感じ。
☆
伯爵家の嫡男アルベールは爵位を狙う異母兄セザールの奸計にはまり、父親殺しを計った濡衣で幽閉。
幽閉されるちょっと前にアルベールは恋人ジョゼ君と痴話げんか。
けんかしたまま幽閉されてたら、幽閉されてる間にジョゼ病死。
悲しみのあまりジョゼ姉のシモーヌと婚約するアルベール。
幽閉されてるお城にジョゼそっくりの見習い修道士ローランが迷いこんできました。
アルベールが美貌全開で口説いたため、ローランは一週間だけお城にいてくれる事に。
この一週間でローランはアルベールにラブ。
一週間後に帰るからねと言うて、いったん修道院に帰るローラン。
ローランは無事もどってきて、アルベールとラブラブ。
幸せそうアルベールの元にセザール死亡の知らせが届いて、アルベールは無事跡継ぎとしてお城に戻れる事に。
☆
ていう話なんですが。
腐女子萌できなかったのは、ジョゼとローランを演じた役者さんが色気が無かったから。
パンフレットを読むと未成年の大学生さんらしいから、そりゃあ椿さんと張り合うだけの色気は無理だろうよと思うのですが。
まるきり役者不足だったんじゃないかな。
いっそ設定を変えれば良かったのに。
アルベールとローランが相愛だとなればローランにもそれなりの色気が必要になるから、アルベールの片思いにしちゃえば良かったのに。
ジョゼとはれっきとした恋人だったって事にして、ジョゼにそっくりなローランにアルベールはひかれる。
でも秀同士見習いで真面目そうなあどけないローランを押し倒すわけにもいかないアルベール、とかがいいなー。
「 大切な人が死にました。
君はその人にそっくりだからしばらく側にいて欲しい。」
くらいの口説き方で、ローランを城にとどめたらどうだろう。
ローランはコドモなのでアルベールの色気だだもれの視線の意味もわかんなくて
「僕が側にいてなぐさめられるんなら助けてあげよう。
でもなんかおかしいなー」
くらいの温度で。
なんだか、アルベールの気持ちがわかってきはじめて困惑したりする程度で。
自分の気持ちもわからないようなコドモなローランはアルベールにひかれて行くけれども、それが恋だとは自覚できない。
この胸のときめきは何かしらレベルで。
二人の間にそういう雰囲気は流れるけれども、それは二人とも言葉にしない。
くらいのレベルのラブだったら、若いNATSUMIさんの力量でも演じれたんじゃないだろうか。
役者にあわせて設定を変えると言うのの是非は私にはわからないので、すごく的外れな事言ってるかもしれないけど。
あの色気の無さであの役は無理だろうし、むしろ、あの健康そうな若さを全面に出せるような役だったら良かったのに。
ジョゼとローランの二役も演じ分けできてなかったから、いっそ、ジョゼ役は演技しなくて良かったんじゃないかなあ。
ジョゼの場面は衣装着て歌ってるだけにするとか。
そんな感じで、肝心の主役の恋人役に色気を感じられなかったので、私は腐女子萌できませんでした。
あれが恋人役じゃければなー。
ローランがお城にとどまった一週間のエピソードが何もないんだけど、あそこで萌エピソードの一つもあればなー。
なんとなく二人の恋が始まる場面が観たかった。
NATSUMIさんは歌が良かったし、ローランがアルベールに聖歌を歌ってあげるような場面でもあれば良かったのになー。
NATSUMIさんの歌は聞いてて気持ち良かった。
ローラン登場の時に歌ってたのは、もうちょっと聞いていたかったし。
歌うローランを意味ありげに見つめるアルベールとか、みつめられて歌えなくなるローランとかー。
そういうのが観たかったんだけど、そういうのは無かったです。
そんな感じで腐萌しなかったんですが。
ドジッ子萌してきました。遠い目。
己にこんな萌ツボがあるとは知らんかった。
芝居のあと、ショーっぽいフィナーレがありました。
私はフィナーレでは椿さんにみとれてたんで、1〜2回の観劇では椿さんしか目に入らず。
3回めくらいで立さんも視界に入ってきてたんですが、3回めで、あれ?な人が視界に入りました。
NATSUMIさんです。
NATSUMIさんってたぶん、ダンスできないんだと思う。
気になったので4回めはNATSUMIさんをチェックしてたんだけど、一人だけふりが違ってたり、いかにも失敗しましたって表情をよくしてたから、すんごい間違えまくってたんじゃないかな。
いっぱいいっぱい頑張ってます。
でも出来ません、どうしようっっ!!!!!!!!
って感じで。
舞台の上であんなに失敗しまくって、それが全部表情に出てる人初めてみました。
目が離せなくなりました。
萌えた。
萌えた自分がよくわからない。
世に言うドジっ子萌えってやつかと思うんだけど、どうだろう。
すんごいダメダメだと思うんだけど、
「がんばれー」
って気持ちで観てしまいましたよ。
失敗してもしれっとした顔で続ければそういうふりなのかと思うもんなんだが。
「いっぱいいっぱい」「がんばってます」「ああっ失敗しちゃったどうしよう」と言う言葉になってない叫びに萌えました。
椿さんに見とれてたかったんだけど、4回めと5回めの観劇の時のフィナーレは半分くらいNATSUMIさん観てました。
この再演か新耽美第3弾かで再度NATSUMIさんの舞台姿を観る事はできるんだろうか。
もしそんな機会があって、NATSUMIさんがたとえ失敗したとしても落ち着いて踊りきる事が出来たとしたら、その時はNATSUMIさんに向けて盛大な拍手を送りたいものだ。
そんでフィナーレなんだが、椿さんのバックで男3人が踊るべきところ、踊ってたのが立さんだけでNATSUMIさんと石黒さんはポーズして立ってるだけだったのが印象深い。
いろいろ大変だったんだろうなー。
そんな感じで対ジョゼとローランでは萌えませんでした。
役者が5人しかいない舞台だったので、セザールは会話中に名前が出るのみだったんだけど、セザール出して欲しかったなあ。
真丘さんがシモーヌじゃなくてセザールやってれば、萌えたかもー。
セザールはアルベールの美貌に目をつけて、アルベールを売り飛ばそうとしていると登場人物たちは考えていたようだが。
そこは是非、セザールはアルベールを己のものにしようとしていたと言う事で!
ていうか、そういう事じゃないかと思うんですが。
ジョゼは患ったらほぼ死ぬと言われてる流行病で亡くなります。
ジョゼの姉シモーヌはジョゼの亡くなった翌々日、葬儀の後すぐにアルベールを訪ねてきます。
えええええ。
ダメじゃん、流行病がシモーヌにうつってたらどうすんの?
病気うつるじゃん、この女何考えてんの!?
って話じゃないですか。
で、シモーヌはアルベールに会いに来るのをセザールにとめられたって言うんです。
当たり前じゃん、とめるわっっ。
その場にいた面々はセザールが酷いと言うてますが、この場合正しいのセザールだと思う。
もしセザールが本当にアルベールを邪魔だと思ってたら、喜んでシモーヌを会いに行かせるか、なんならひん死のジョゼの見舞に行かせて、アルベールも流行病で死ぬのをのぞむんじゃないかなあ。
それをしなかったと言う一点のみで私はセザールのアルベールへの邪心を推測します。
セザールが登場してれば、アルベールが陥れられる場面とか、セザールが死ぬ場面とかも会話の中ですまされる事なく、ちゃんと場面として演じられただろうし。
セザールには出て欲しかったなあ。
そんでアルベールに色々して欲しかったなあ。
(ものすごい個人的趣味だけど、椿さんが幽閉された王子様コスをやるんなら、
ついでに両手を縛りあげられ鞭打たれたりして欲しかった。
地べたに這いつくばってる所で、鬼畜系の攻にあごをもちあげられてくれたら
その場面のためだけに通うと思う。)
衝撃のラストはセザールの死なんですが、これがなんと
「誰かに毒殺された」
です。
誰かに、です。
登場人物ではありません。
すんげえびっくりした。
この話、終始一貫して登場人物は何もしなかった。
事件らしい事件もおきなかった。
ただ、ローランが迷いこんできたのが出来事らしい出来事と言えるかな?くらい。
あとは全部説明会話。
漫画ではありえん話の作りですが、ミュージカルだと歌う場面があるから、話のもりあがりはいらんのだろうか。
別に兄を殺すのがフランシスでも、父親のアルベールへの誤解を解くのが登場人物の誰かでもかまわないと思うんだけど、そうはしてなかった。
誰かが殺して、父親の誤解はとけていたのだ。
「天罰が下ったのね」
とか言われてましたが、このラストには仰天しました。
5回観ましたが、初回はストーリーを追うような見方をして、後の4回はずっと椿さんの美貌を堪能してました。
舞台はいいねえ、きれいな人をどれほど凝視しても許されるよ。
日常で美人にあっても、失礼になるかと思うと、存分に眺めるわけにはいきませんもんな。
作中アルベールが
「ご婦人方のまとわりつく視線がうとましい」
と言うような事を言うのですが、その度に心の中ですいませんと思いました。
それで思ったんだが、この舞台で表現したかった(?)のは椿さんの美貌なのかな。
作者の意図は、椿さんに幽閉された王子様をやらせたかったって事なのかな、と。
話そのものからは特にこれといって明確なテーマは打ち出してなかったんです。
で、作者の意図は何かなーと考えた時にそう思いました。
5回観て、話にひかれたわけでもなく、ずっと椿さんに見とれてるだけで楽しめたって言うのは、この作品の主題が「椿さんに みとれましょう」なのかなあ、と。
宝塚観劇してたら同じ舞台を何回も観るのはよくある事なんだが、ぶっとおしで5回観て、主人公に見とれる以外に楽しみな場面もないような(だってエピソードがないから、これといった場面なんてないんだもの)舞台で、あきなかったのもすごいよなあ、と。
だから、この舞台は椿さんに見とれてたらそれだけで楽しめるように作ったのかな、と。
そんな事も思います。
席のせいかもしれないけど。
宝塚観劇じゃ絶対無理だけど、私は月光のカンタータを5回とも比較的前方席(最前列含む)で観る事が出来ました。
先行予約の受付日にチケット申し込みしたら、そういう席だったのだ。
椿さんはいかにも王子様って感じでマントひるがえしてタテロール。
金髪だったらオスカル様なかつらでした。
衣装は最初黒くて地味で、ジョゼが死ぬ前までの回想場面では赤と白。
ローランが城にもどってからのラブラブ状態では黒地に金の飾りで派手。
フィナーレではかつらとってて、髪が短くなっただけなんだけど、なんだかすごく若く見えました。
千秋楽の石黒さんのあいさつに笑いました。
石黒さんはふだんはクラシック歌手なんだそうです。
「歌劇と言えばオペラ。
燕尾と言えば踊るものでなくて歌うもの。
カルチャーショックの連続でした。」
というような事を言われてました。
聞いてた時は笑ったんですが、もしかしてまさか、オペラだと思ってオファー受けたらコレだったんだろうか。
友達で月光のカンタータ観劇してそうな人が誰もいなくて語り合えず残念。
まあ、その場合、語り合う相手は腐女子でなくては話があわないのだが。
再演か第3弾かがあったら、また観に行くかも。
そんで、まともなレポートとかではないので、そういうのが読みたい人は検索頑張って下さい。
いやあ、あのラストは・・・。
あまりの事にべっくらしたわ。笑。
心斎橋そごう劇場で「月光のカンタータ」観てきました。
これは新耽美シリーズ第二弾だそうです。
第一弾は去年同時期に同劇場で観た「情熱のパソドブレ」
http://niwarika.diarynote.jp/200804210150210000/
期待してたのは椿さんの美貌と腐女子萌。
椿さんの美貌は堪能して参りましたが、腐女子萌は期待はずれー。
ぶーぶー。
でも、別のモノに萌えてきた。
大丈夫なのか私?と言う気がします。
今回のあらすじはこんな感じ。
☆
伯爵家の嫡男アルベールは爵位を狙う異母兄セザールの奸計にはまり、父親殺しを計った濡衣で幽閉。
幽閉されるちょっと前にアルベールは恋人ジョゼ君と痴話げんか。
けんかしたまま幽閉されてたら、幽閉されてる間にジョゼ病死。
悲しみのあまりジョゼ姉のシモーヌと婚約するアルベール。
幽閉されてるお城にジョゼそっくりの見習い修道士ローランが迷いこんできました。
アルベールが美貌全開で口説いたため、ローランは一週間だけお城にいてくれる事に。
この一週間でローランはアルベールにラブ。
一週間後に帰るからねと言うて、いったん修道院に帰るローラン。
ローランは無事もどってきて、アルベールとラブラブ。
幸せそうアルベールの元にセザール死亡の知らせが届いて、アルベールは無事跡継ぎとしてお城に戻れる事に。
☆
ていう話なんですが。
腐女子萌できなかったのは、ジョゼとローランを演じた役者さんが色気が無かったから。
パンフレットを読むと未成年の大学生さんらしいから、そりゃあ椿さんと張り合うだけの色気は無理だろうよと思うのですが。
まるきり役者不足だったんじゃないかな。
いっそ設定を変えれば良かったのに。
アルベールとローランが相愛だとなればローランにもそれなりの色気が必要になるから、アルベールの片思いにしちゃえば良かったのに。
ジョゼとはれっきとした恋人だったって事にして、ジョゼにそっくりなローランにアルベールはひかれる。
でも秀同士見習いで真面目そうなあどけないローランを押し倒すわけにもいかないアルベール、とかがいいなー。
「 大切な人が死にました。
君はその人にそっくりだからしばらく側にいて欲しい。」
くらいの口説き方で、ローランを城にとどめたらどうだろう。
ローランはコドモなのでアルベールの色気だだもれの視線の意味もわかんなくて
「僕が側にいてなぐさめられるんなら助けてあげよう。
でもなんかおかしいなー」
くらいの温度で。
なんだか、アルベールの気持ちがわかってきはじめて困惑したりする程度で。
自分の気持ちもわからないようなコドモなローランはアルベールにひかれて行くけれども、それが恋だとは自覚できない。
この胸のときめきは何かしらレベルで。
二人の間にそういう雰囲気は流れるけれども、それは二人とも言葉にしない。
くらいのレベルのラブだったら、若いNATSUMIさんの力量でも演じれたんじゃないだろうか。
役者にあわせて設定を変えると言うのの是非は私にはわからないので、すごく的外れな事言ってるかもしれないけど。
あの色気の無さであの役は無理だろうし、むしろ、あの健康そうな若さを全面に出せるような役だったら良かったのに。
ジョゼとローランの二役も演じ分けできてなかったから、いっそ、ジョゼ役は演技しなくて良かったんじゃないかなあ。
ジョゼの場面は衣装着て歌ってるだけにするとか。
そんな感じで、肝心の主役の恋人役に色気を感じられなかったので、私は腐女子萌できませんでした。
あれが恋人役じゃければなー。
ローランがお城にとどまった一週間のエピソードが何もないんだけど、あそこで萌エピソードの一つもあればなー。
なんとなく二人の恋が始まる場面が観たかった。
NATSUMIさんは歌が良かったし、ローランがアルベールに聖歌を歌ってあげるような場面でもあれば良かったのになー。
NATSUMIさんの歌は聞いてて気持ち良かった。
ローラン登場の時に歌ってたのは、もうちょっと聞いていたかったし。
歌うローランを意味ありげに見つめるアルベールとか、みつめられて歌えなくなるローランとかー。
そういうのが観たかったんだけど、そういうのは無かったです。
そんな感じで腐萌しなかったんですが。
ドジッ子萌してきました。遠い目。
己にこんな萌ツボがあるとは知らんかった。
芝居のあと、ショーっぽいフィナーレがありました。
私はフィナーレでは椿さんにみとれてたんで、1〜2回の観劇では椿さんしか目に入らず。
3回めくらいで立さんも視界に入ってきてたんですが、3回めで、あれ?な人が視界に入りました。
NATSUMIさんです。
NATSUMIさんってたぶん、ダンスできないんだと思う。
気になったので4回めはNATSUMIさんをチェックしてたんだけど、一人だけふりが違ってたり、いかにも失敗しましたって表情をよくしてたから、すんごい間違えまくってたんじゃないかな。
いっぱいいっぱい頑張ってます。
でも出来ません、どうしようっっ!!!!!!!!
って感じで。
舞台の上であんなに失敗しまくって、それが全部表情に出てる人初めてみました。
目が離せなくなりました。
萌えた。
萌えた自分がよくわからない。
世に言うドジっ子萌えってやつかと思うんだけど、どうだろう。
すんごいダメダメだと思うんだけど、
「がんばれー」
って気持ちで観てしまいましたよ。
失敗してもしれっとした顔で続ければそういうふりなのかと思うもんなんだが。
「いっぱいいっぱい」「がんばってます」「ああっ失敗しちゃったどうしよう」と言う言葉になってない叫びに萌えました。
椿さんに見とれてたかったんだけど、4回めと5回めの観劇の時のフィナーレは半分くらいNATSUMIさん観てました。
この再演か新耽美第3弾かで再度NATSUMIさんの舞台姿を観る事はできるんだろうか。
もしそんな機会があって、NATSUMIさんがたとえ失敗したとしても落ち着いて踊りきる事が出来たとしたら、その時はNATSUMIさんに向けて盛大な拍手を送りたいものだ。
そんでフィナーレなんだが、椿さんのバックで男3人が踊るべきところ、踊ってたのが立さんだけでNATSUMIさんと石黒さんはポーズして立ってるだけだったのが印象深い。
いろいろ大変だったんだろうなー。
そんな感じで対ジョゼとローランでは萌えませんでした。
役者が5人しかいない舞台だったので、セザールは会話中に名前が出るのみだったんだけど、セザール出して欲しかったなあ。
真丘さんがシモーヌじゃなくてセザールやってれば、萌えたかもー。
セザールはアルベールの美貌に目をつけて、アルベールを売り飛ばそうとしていると登場人物たちは考えていたようだが。
そこは是非、セザールはアルベールを己のものにしようとしていたと言う事で!
ていうか、そういう事じゃないかと思うんですが。
ジョゼは患ったらほぼ死ぬと言われてる流行病で亡くなります。
ジョゼの姉シモーヌはジョゼの亡くなった翌々日、葬儀の後すぐにアルベールを訪ねてきます。
えええええ。
ダメじゃん、流行病がシモーヌにうつってたらどうすんの?
病気うつるじゃん、この女何考えてんの!?
って話じゃないですか。
で、シモーヌはアルベールに会いに来るのをセザールにとめられたって言うんです。
当たり前じゃん、とめるわっっ。
その場にいた面々はセザールが酷いと言うてますが、この場合正しいのセザールだと思う。
もしセザールが本当にアルベールを邪魔だと思ってたら、喜んでシモーヌを会いに行かせるか、なんならひん死のジョゼの見舞に行かせて、アルベールも流行病で死ぬのをのぞむんじゃないかなあ。
それをしなかったと言う一点のみで私はセザールのアルベールへの邪心を推測します。
セザールが登場してれば、アルベールが陥れられる場面とか、セザールが死ぬ場面とかも会話の中ですまされる事なく、ちゃんと場面として演じられただろうし。
セザールには出て欲しかったなあ。
そんでアルベールに色々して欲しかったなあ。
(ものすごい個人的趣味だけど、椿さんが幽閉された王子様コスをやるんなら、
ついでに両手を縛りあげられ鞭打たれたりして欲しかった。
地べたに這いつくばってる所で、鬼畜系の攻にあごをもちあげられてくれたら
その場面のためだけに通うと思う。)
衝撃のラストはセザールの死なんですが、これがなんと
「誰かに毒殺された」
です。
誰かに、です。
登場人物ではありません。
すんげえびっくりした。
この話、終始一貫して登場人物は何もしなかった。
事件らしい事件もおきなかった。
ただ、ローランが迷いこんできたのが出来事らしい出来事と言えるかな?くらい。
あとは全部説明会話。
漫画ではありえん話の作りですが、ミュージカルだと歌う場面があるから、話のもりあがりはいらんのだろうか。
別に兄を殺すのがフランシスでも、父親のアルベールへの誤解を解くのが登場人物の誰かでもかまわないと思うんだけど、そうはしてなかった。
誰かが殺して、父親の誤解はとけていたのだ。
「天罰が下ったのね」
とか言われてましたが、このラストには仰天しました。
5回観ましたが、初回はストーリーを追うような見方をして、後の4回はずっと椿さんの美貌を堪能してました。
舞台はいいねえ、きれいな人をどれほど凝視しても許されるよ。
日常で美人にあっても、失礼になるかと思うと、存分に眺めるわけにはいきませんもんな。
作中アルベールが
「ご婦人方のまとわりつく視線がうとましい」
と言うような事を言うのですが、その度に心の中ですいませんと思いました。
それで思ったんだが、この舞台で表現したかった(?)のは椿さんの美貌なのかな。
作者の意図は、椿さんに幽閉された王子様をやらせたかったって事なのかな、と。
話そのものからは特にこれといって明確なテーマは打ち出してなかったんです。
で、作者の意図は何かなーと考えた時にそう思いました。
5回観て、話にひかれたわけでもなく、ずっと椿さんに見とれてるだけで楽しめたって言うのは、この作品の主題が「椿さんに みとれましょう」なのかなあ、と。
宝塚観劇してたら同じ舞台を何回も観るのはよくある事なんだが、ぶっとおしで5回観て、主人公に見とれる以外に楽しみな場面もないような(だってエピソードがないから、これといった場面なんてないんだもの)舞台で、あきなかったのもすごいよなあ、と。
だから、この舞台は椿さんに見とれてたらそれだけで楽しめるように作ったのかな、と。
そんな事も思います。
席のせいかもしれないけど。
宝塚観劇じゃ絶対無理だけど、私は月光のカンタータを5回とも比較的前方席(最前列含む)で観る事が出来ました。
先行予約の受付日にチケット申し込みしたら、そういう席だったのだ。
椿さんはいかにも王子様って感じでマントひるがえしてタテロール。
金髪だったらオスカル様なかつらでした。
衣装は最初黒くて地味で、ジョゼが死ぬ前までの回想場面では赤と白。
ローランが城にもどってからのラブラブ状態では黒地に金の飾りで派手。
フィナーレではかつらとってて、髪が短くなっただけなんだけど、なんだかすごく若く見えました。
千秋楽の石黒さんのあいさつに笑いました。
石黒さんはふだんはクラシック歌手なんだそうです。
「歌劇と言えばオペラ。
燕尾と言えば踊るものでなくて歌うもの。
カルチャーショックの連続でした。」
というような事を言われてました。
聞いてた時は笑ったんですが、もしかしてまさか、オペラだと思ってオファー受けたらコレだったんだろうか。
友達で月光のカンタータ観劇してそうな人が誰もいなくて語り合えず残念。
まあ、その場合、語り合う相手は腐女子でなくては話があわないのだが。
再演か第3弾かがあったら、また観に行くかも。
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