いまさらですが、知らない同業者がいたのでちょっとメモしておきます。
 
 非現実のフィクションの中でのキャラクターによる性表現を東京都の条例で規制しようという案。
 ほとんどの出版社と取り次ぎが東京にある日本においては、都の条例で決まったら出版界全体が規制されるような事になります。

 興味をもたれたらご自分で検索なさって下さい。
 私が説明するよりもその方がより良い情報にたどりつけると思いますので。
 私もまだインターネットに出ている情報を読みきれていません。

 2月24日に発表されたこの案は今月末には投票決定されるそうで、私が知った時点では都民が意見を言える日程(2月25日まで)も議会での一般質問の日(3月5日)もすぎていました。
 今月中には決まってしまいそうな状況だと他の漫画家さんのブログで読みました。

 私は子供を陵辱する漫画に不快感を感じる親の気持ちも理解できます。
 単純に女性を陵辱している表現だけで、女性ならば不快感を感じると思います。
 成人指定を入れるべきではないのかと思う漫画が書店では子供が手にできる棚にあるのはどうにかした方がいいとも思います。

 しかし全ての漫画表現に規制をかけるのは間違ってる。

 フィクションの中でまでの妄想は他者から規制されるべきではないと思う。

 どんな恥ずかしい性癖であろうとも、他者から後ろ指される嗜好であろうとも、フィクションで楽しむ分には社会はそれを許容するべきじゃないかと私は考えています。

 嫌悪感しかない漫画は読者は受け入れてくれません。
 読者が受け入れてくれる漫画には、読者が必要としている何かがあるのだと思います。

 末端の漫画家の一つの意見と受け止めていただければと思います。


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