左右反転について 2 後日追記
左右反転について 2 後日追記
ブログ内5月6日、7日にて書いておりました家庭サスペンス誌6月号での、私の絵の左右反転につきまして編集部から謝罪文をいただきました。

編集部ホームページに掲載されております。
http://www.osawakikaku.com/


今回私が一番困ったのは編集部と話をする前に過去の事例を調べようとネットを検索したのですが、参考になる事例をみつけられなかった事です。
ですから、今回の事は後日時間ができたら簡単に経緯を記述しておこうと思っています。


 ☆

 以下2010年8月16日追記

 2010年5月6日発売の「家庭サスペンス6月号」において、私の漫画の扉絵が表1に左右反転で掲載された件についてのその後です。

 当時検索したのですが、左右反転された場合の漫画家と編集部の対応について書いてある文章を見つける事が出来ませんでした。

 後日同じようなトラブルがあった場合の参考の一例として経過をメモしておきます。
 どなたかのご参考になればと思います。


 私が編集部に要求したのは謝罪と謝罪文の掲載でした。
 謝罪文は翌月発売の7月号に1ページ使用で掲載されています。
 
 謝罪文の掲載前には、この文章で問題ないか?と草稿がFAXされてきたのでチェックさせていただけました。

 謝罪文が1ページなのは私の要求です。
 編集長は最初は読者ページに謝罪文を出すと言われましたが、4段のうちの何段を使うつもりなのか問うと返答はありませんでした。
 私が1ページの謝罪文を求める理由は、過去にレディコミ誌で編集部のミスにより漫画家への謝罪文を2度見た事があるのですが、その内1回は1ページ使用していたからです。

 それは作中のネームの誤植が多かった事についての謝罪でした。
 別に見たのは漫画家Aさんの漫画のタイトルが漫画家Bさんの代表作の一つと同じであったため、漫画家Bさんへの謝罪文が掲載されていました。
 こちらはどれくらいの大きさで掲載されていたか覚えていません。
 この2件は私の記憶のみで、手元に謝罪文掲載された雑誌があるわけではありません。

 謝罪文については
「編集部だけで決められないので、出版社に話をしてから返答したい」
 との事で、謝罪文掲載が決定するまで1日かかっています。

 さらに謝罪文要求と同時にデザイナーさんへの事実確認を依頼しました。
 最初に担当編集者から聞いた話ではデザイナーさんは常識のない新人さんだと思われました。
 ですが、雑誌にはデザイナーさんのお名前が掲載されており、検索するとかなりのキャリアの方でした。
 これだけのキャリアの人が、担当編集者の説明通りの事をしたとは思えませんでした。
 編集長に聞くと、編集長も私が聞いたのと同じ経過で反転が起きていたと認識されていたので、デザイナーさんへ再度の事実確認を要求したのです。

 編集長がデザイナーさんに確認してから、私に伝わった情報は最初に担当編集者から聞いたものと全く異なりました。
 担当編集者が嘘を吐いたわけではなく、担当編集者には「絵や写真は著作者に無断で反転してはならない(素材集はのぞく)」と言う認識が全く無かったために主観の相違が起きていたのだと思います。

 編集長の対応は左右反転発覚後に最初にこちらから電話した時と、翌日では全く異なりました。
 最初の対応では、全ての原稿を引き上げ今後のお仕事の一切をお断りするしかないかと思っておりました。
 翌日編集長が
「全てこちらが悪いんですから」
 とおっしゃって下さったので、謝罪文だけでなく謝罪もちょうだいできたと思っています。

 トラブルは長く仕事をしていれば必ずどこかで発生すると思います。
 こちらが悪い時には平身低頭謝りたいと思いますし、誠意ある謝罪をしていただけたら、水に流していきたいと思っています。
 ですが、編集さんという職業の方は漫画家をかなり低くみてらっしゃる方が少なくありません。
 全て編集部の非であるにもかかわらず謝罪していただけなかった事など、漫画家をやっていればどなたでも経験があるのではないでしょうか。
 編集部のミスでしなくていい苦労をするのが漫画家である場合もです。
 私は漫画家に謝らない編集者を有能だとは思いません。
 謝るべき時に謝れる方を尊敬します。
 かなう事なら、尊敬できる方とお仕事したいと思っています。

 ☆

 この時は全く思い出さなかったのですが、私は別件でも謝罪文を載せてもらった事がありました。
 某誌でネームの無断変更が大変多かった事があります。 
 無断で平仮名を漢字にしたり、カタカナを平仮名にしたり、平仮名をカタカナにしたりです。
 多少の事なら会社の規定なのかと思いますが、ほとんどの台詞の字面をいじられ全くその意図がわかりませんでした。
「何故こんな事をしたのか。
 御社の規定ならば、規定にそった字面でネームを作るから規定を最初から教えて下さい。
 とりあえず悔しくてたまらないので、今まで御社で描いた原稿を全て返して下さい。
 ネームを全てはぎとりたいです。」
 と申し入れたところ、無断で台詞を変更して悪かったと謝罪文が載りました。
 読者ページに4分の1か6分の1かくらいの大きさだったと思います。
 謝罪文は特に希望してなかったのですが、謝罪文を載せていただいた事で
「やっぱり、意味もない改悪だったのか。
 でも謝罪文まで出してくれたって事は本当に悪いと思ってくれたんだろうから、まあいいか。」
 と言う気になりました。

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