今日の宅配の集荷に間に合えば〆切が守れると言う日。
 うざめの漫画家はいつも通りべそついていた。
「宅配の最終って何時かしら。
 間に合うかしら。
 めそめそ。」
 若いアシスタントは笑顔で漫画家をなぐさめる。
「大丈夫ですよ、がんばりましょう」
 だが漫画家はアシスタントの認識よりもはるかに大人気なかった。

「がんばりましょうなんて言わないで!
 私が頑張りますって言って!
 私が宅配の集荷に間に合うように原稿を仕上げますから大丈夫ですって言ってようううう!」

 そして若いアシスタントは漫画家の認識よりもはるかに素直だった。

「え・・・・。
 あ・・・。
 じゃあ、私がんばります・・・・。」

「え。
 そうなの?
 ありがとう。
 素直だなあ。
 地の子やこまちさんならもう絶対そうは言ってくれないのに。」
 
 そしてするどい若者の質問。
「お二人は何年くらいで言わなくなったんですか?」

 え。
 な、なによう。
 もうそろそろ私の相手が嫌になって来たのかしら・・・・・・。
「お、覚えてないけど、二人とも10年以上のつきあいだからねえ・・・」
 笑顔のキャロル。
 キャロルも10年すぎたら、相手してくれなくなるのかしら。
 でも今4年のキャロルが10年に突入する頃には、私が漫画家続けてられなくなってるんじゃないかなあ。
 よぼよぼ。


 守れるはずがないと思っていた〆切が何故か守れた不思議。
 もう次の仕事に入らねば次の仕事の〆切もあやういのですが、今とても仕事したくないのでさぼり中。
 
 今、宝塚のSS席よりも自宅布団の中が魅力的。

 でも若い頃みたいに長時間爆眠できないので、ちょっと寝てはうごうごしてます。

コメント

nophoto
nana77
2010年6月21日16:39

(T_T)・・・時々は待っているfanの事も思い出して下さいませ(ToT)/~~~

庭りか
2010年6月21日22:29

コメントありがとうございます。
読者様の事は常にありがたく思っています。
「いつか咲く花」が思いがけず長期(私にとっては)連載になれたのも読者様がご支持下さったからです。
これからもどうかよろしくお願いします。