泣き言を言う漫画家。
 泣き言はいつだってアシスタントさんの机の前に棒立ちになってアシスタントさんを見つめながら言うのが鉄則です。
「〆切まであと○日しかないなんて、私の気のせいじゃないかしら。」
「・・・・はい・・・・・」
「はい?
 え?
 何?
 〆切まであと○日しかないのが私の気のせいって事???」
 素直なアシスタントの「はい」の意味がわからずアシスタントをみつめる漫画家。
 漫画家にみつめられるアシスタント。
 もう頭が働いていないのでぼんやりアシスタントをみつめ続ける漫画家。
 漫画家にみつめられ続けるアシスタント。
 ぼー。
 ・・・はっ
 これはもしや蛇に睨まれた蛙の構図?
 わわわわ。
「ご、ごめん。
 おばちゃん難しい事聞いちゃったねっっ」
「・・・難しかったです・・・・」
 そこはキャロルさん、〆切まではもう日が無いんだから手前の机にしがみついて1行でも台詞ひりだしやがれって、言葉を選んで可愛らしく言ってくれていいんですよ。


 そんな感じでキャロル一人に原稿仕上げさせてネームしてました。
 その原稿も仕上がったので、今はキャロルもいません。
 そしてネームは進みません。

 なんだろう、このやる気の出なさ具合。

 いや、がんばります。
 この不景気に漫画家やめたら、他に仕事ないのでがんばらないと。(そんな理由で)
 

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