次女は長女に密告した。
「オカンが姉ちゃんちに行ったらラジオ体操やらされるどうしようって言うとった」
 車の助手席に座っていた長女は後部座席の母親に訴えた。
「ラジオ体操くらいすればいいじゃない。
 親子でコミュニケーションとろうとか考えないの?」
 母は
「ふっふふっふふーん(音符)」
 と答えた。
 
 そして長女の仕事部屋でラジオ体操をする母と娘。
 長女は、みてはいけないものを見てしまった。

 どうして。

 どうしてこうも、老人のラジオ体操は笑けるの・・・・。

 必死で笑いをこらえる長女。
 だがこらえきれない。
「何?」
 と不信の声をあげる母。
「な、なんでも・・ぐふっっ」
 なんでもないと答えたいが、こみあがる笑いがそれを許さない。

 老婆と中年娘の母子関係にはラジオ体操の導入とともに抗い難い亀裂が入り始めている。

 ☆

 ネームができない。
 スケジュール帳をみながら
「私の作画はこの日から始まっても〆切には間に合うが、この日から作画を始めたのでは若い娘達の生き血をすすりきれない・・・・・。
 アシスタントちゃん達を可能な限り酷使するためには、やはりこの日までにはネームのOKを勝ち取りたいところ。・・とすると、やはりこの日までにはFAXを・・・・・。あら・・・?気が遠くなるのは何故かしら・・・・・・・。」
 ていう進行状況。
 ここ数年ネームがギリギリになる度に胃に穴があきそうな気がしてるのに、いっこうに胃に穴があく気配はない。
 私は私が思うよりも丈夫なのかもしれない。

 なんてブログ書きに逃避してないでお茶飲んでネームします。
 眠気覚ましに酢紅茶けっこういいです。

コメント

nophoto
もと
2011年1月30日12:38

そうですね。ええ、そうですとも。
でもギリギリになるんですわ。
しかも体力落ちて、以前のように進まないというか
予定が予定にならない。
予定の立て方を変えるべきだと自分に言い聞かせております。
まだこき使う予定の自分の身体だもんで(^^)

庭りか
2011年1月30日17:05

体力が落ちたというか、回復に時間がかかると言うか、回復しきる前に次の仕事が始まってしまうと言うか。
体力にあわせて仕事を減らしてるつもりなんですが、体力の減り具合が思いのほか激しく計算があいません〜〜〜〜
でも商業漫画家を名乗るつもりならこれ以上仕事減らしたくないしな〜〜〜とかも思っちゃいます。ある程度量をこなしてないと、編集さんに「あれが描きたいこれが描きたい」って言い出せないし。
・・・・そしてまだネーム中です・・・・。暗雲。