3月15日の日記で裏技発見か?と書いた件ですが、裏技にはなりませんでした。
 宙出版さんから義援金は支払われますが、そのお金は私に原稿料を払ったものとして処理されるようです。
 そんで宙出版さんが赤十字から領収書をもらってうちに送ってくれるので、それで私が(正確には税理士さんに税金関係の処理は丸投げしてるので、私は別に負担はないのだけれど)確定申告で損金として処理する事になりそうです。

 裏技では無かったかー。

 でも、正直、自分の財布からだと今回の原稿料ほどの義援金を出せたかどうかわかりません。
 いや、一度くらいなら出したかもしれない。
 でも継続して出す事は出来ないと思う。

 通常とは違う形で再録先を用意してもらって、その再録料を義援金に出す形をとると漫画家にとっては少ない負担でありながらまとまった額の義援金を出す事ができると思います。

 私は編集さんにお力添えいただけるようなら、この形で今後も義援金を出して行きたいと考えています。

 復興なんて一朝一夕に出来るものではないと思う。

 小さい力であっても、長期にわたって支援して行かなければと思います。

 長期にわたって支援したければ、自分に大きな負担がかかる形では続けられる自信がありません。
 別冊付録の再録料と言う形での義援金をまたやらせていただく機会があるかどうかまだわかりません。
 正直私はそんなに再録に使える原稿もないのでどれくらい続けられるかもわからない。
 けれど続けられるものなら続けていきたいと思っています。

 ところで私は原稿料の前借りをした事はありません。

 今回の再録料、通常なら数ヶ月後に支払いが発生するものでした。
 だから宙さんから義援金として送られるのは数ヶ月後だと私は認識していました。

 でもなんですか宙出版さんの方で
「義援金に出すのなら!」
 と、今回の再録原稿料はすぐに支払われてすぐに義援金に出される事になったそうです。
 前払い(前借り)です。

 そんなに急がなくても、復興には時間がかかるのだから私の原稿料くらい義援金になるのが数ヶ月後でも問題ないんじゃないかなあとも思うのですが。

 義援金にするお金だからと、すぐに支払いして下さろうと言う姿勢が嬉しいです。

 出版社さんも今とても大変な時期だろうのに、こんな売れない漫画家の義援金を出すのにまでお力添え下さって嬉しいです。

 私にできる事は小さい事だけれど、小さい事しかできないからこそ、続けていきたいと思います。

 ☆

 震災が起きてからずっと、色んな事を考えて頭の中を色んな事が渦巻いています。(私は広島在住で衣食住に全く不自由がありません。)
 ちゃんと寝て食べて楽しい事もあるのだけれど、なんだかブログを書けずにいます。

 不特定の誰かに向かって物を言うのは、世の中が不安に満ちてる時にはとても難しい。
 何でも無い日常を描写するのはたやすいけれど、それをしたら今の不安を否定してしまう気もする。
 不安の否定は現在の権力への服従を意味するのではないのか。
 不安の否定は安定を意味するものではない。
 逃避行動ではないのか。
 けれどその逃避は人間が生きていくための不可欠ではないのか。
 ただ不安を書き連ねてどうなると言うのだろう。

 そんなような事ばかり考えている時にブログ書いてもねー。
 読まされた方も困るよねー。

 そんな感じです。

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