大劇場月組公演観てきました。
 
 アルジェの男は再演の演目間違えたんじゃないかなあ。
 初演がいつだったのか知らないけど、価値観が今と違い過ぎてる気がする。
 貧しさからの脱却、とにかく這い上がる事。
 それが何よりの目的ってドラマが受け入れられるのは、かなり不景気な時代でこそじゃないかな。
 今やるなら「這い上がるために何になりたいのか」って言う目的がまた別にないと観客が受け入れ難いのでは?本作だと政治家か総督の後継者ねらいかどっちかって事なんだろうけどはっきりしないし。
 私がそう思うだけで、今の不景気はこの作品を受け入れるくらいに貧しいって事かな?
 狙いのはっきりしたドラマではあると思うのだけど、その狙いが今の時代に合ってないんじゃないかなあ?
 いっそ演出の大野さんが初演を原案に新しく作り直してしまっても良かったんじゃないのかなー。

 でも今の客席の年齢層がちょうど本作の初演を観て感動してた世代が多数であるなら、それはそれでありなのかな。

 若い頃は観た事ないストーリー展開とか斬新なテーマとかに食いつくけど、ちょっと仕事や生活にお疲れの世代となると娯楽は馴染みのある楽しめはしても疲れないものが欲しくなるもの。
 
 銀橋でジャックが歌うのに
「俺を連れていかないなら」
 ってのがあって恥ずかしかった。
 ジャックはジュリアンに連れてって欲しかったんか・・・。
 ジュリアン一人で這い上がるのが許せんかったんか。
 連れてってくれるんならOKだったんか?
 ジャックのジュリアンへの愛憎がねちこくて恥ずかしすぎていたたまれません。
 ありがちな悪役に演じた方が気持ち悪くなくて男役としてはかっこ良かったんじゃないのかな?と思うけど、あのストーカーな役作りは深い考察の末なのだろうか、それとも脚本初読でナチュラルにあのキャラクターなのか気になるわあ。

 アナベルの目が見えてたらねえ。
 そしたらアンリに会ったその日にあの美貌でアナベルはアンリに落ちてたよね。
 超絶美形が恋した相手が盲目か。
 ていうかあんなにお嬢様激ラブな男を大事な姪の側に置くって公爵夫人は危機感なさすぎだと思うの。

 とかとか思うけど、一番記憶に残ってるのはヒロインの生腹。

 そんで霧矢さんはジュリアンよりもショーでやったカジモドの方が良かったな〜
 
 でもカジモドに羽が生えたのはやりすぎだった気がいたします。
 と私は思ったがいっしょに観劇した霧矢さんファンの友達は衣装も白い天使風にかえてくれればとかつぶやいてました。
 霧矢さんファン的にはやりすぎではなく望むところであるのかしら。

 ショーの一場面でなくて芝居でカジモドやってくれないかな〜〜

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