言葉が出ない

2013年4月8日 日常
 お世話になった方の訃報が葉書で届いた。

 私が今漫画で食べていられるのは、道原師匠が漫画の技術を叩き込んでくれたから。
 アシスタントしてた頃の先生方が漫画家でやっていくための大事な事を教えてくれたから。
 私が努力したから。

 だけど、あの時、あの編集さんとの出会いがなければ、今の漫画家としての私はいないだろう。
 私の血肉をこしらえてくれた人ではないけれど、行き詰まってた私の目の前の壁に扉を描いて開いてくれた人。

 もう何年も連絡が途絶えていて、担当編集さんとしか話していないので、かの編集長と最後にいつ会って何の話をしたのかも覚えていない。

 
 もう、いらっしゃらないのか。

コメント