宝塚観て来た

2014年3月1日 宝塚
花組見てきたー。

「ラスト・タイクーン」

明日海さんのブレーディがモンローとの関係を歌い出したときにべっくらしたのは私だけじゃないと思う。
映画を作りたいと言った少年モンローを雇ったのがブレーディ、だと・・・?
明日海ブレーディは蘭寿モンローよりもかなり年上って事ですよね。
見えない。
見えないよ!
美少年役もこなせそうな明日海さんと、どっしり安定感の蘭寿さんだよ。
単品なら明日海さんはナイスミドルに見えるし蘭寿さんは若造に見えるよ。
でも二人並んでるのに、明日海さんの役の方がはるか年上だなんて、見えないよおおおお。
あーびっくりした。

そんでブレーディは、ずっとモンローの背中を見てたと歌いあげるのです。
モンローの方が才能があって、良い映画をがんがん作るのをみてた、と。
ずっとモンローの背中をみてたって、切なげに苦しげに歌い上げてました。
ブレーディは自分こそが素晴らしい映画を作りたかったのにそれが出来ず、年下なのにそれが出来るモンローをずっと見ていたのですね。
匂い立つ愛憎。

この話、モンローって変だよね。
半年の余命で他に頼るものもない女に求婚って、誠意ないよね。
映画って半年で作れるの?
これから会社に逆らって映画作るぞって余命半年で言い出すのって仲間に対して誠意ないよね。
(まあ、お仲間も謎なんだけど。皆なんであそこでモンローと映画作ろうって流れになったんか3回観たけど実はよくわからない。)
二年前から姿見せない同僚への対応とか。
ずっと側にいる秘書への態度とか。
そもそも死んだ妻にしても、妻本人を愛してたのか、自分が作り上げた虚構の女優を愛してたのかもわからない。
あと、会いたい会いたいって一瞬あっただけの女を探して会いにいっておいて、人違いだからってあの態度も失礼すぎるし。
なんかヘン。

モンローが理解できないので、どうも見ていて居心地悪かったのですが・・・・・。

最後の方で、ブレーディが言ってくれます。
モンローの死後のブレーディの振り絞るようなこの台詞。
「お前のいないこの世界で」

お前のいないこの世界、と来たもんだよ!

お前のいないこの世界って!

もうさ、この台詞ってさ、どんだけブレーディの心の中でモンローの比重が大きかったんだって話じゃないですか。
モンローが存在しないだけで世界が違ってみえるほど、ブレーディの心はモンローにとらわれているわけですよ。
ブレーディはモンローに愛憎めらめらって事じゃないですか。

でもその割にモンローはブレーディを歯牙にかけてないじゃないですか。
こんなにブレーディはモンローに心とらわれてるのに!
俺を最初に天才って言ったのは誰?フフン。
てな感じで、もう「気にしてまっせーん」ていう態度出しまくってるじゃないですか。

ああ、でも、まって?

余命半年なのに求婚したり映画撮ろうとしたり、モンローって変だけどさ。

対ブレーディで考えればつじつまあいませんか?

以下妄想。

本当はモンローもブレーディに心とらわれてたと仮定。
でもモンローはそれを自覚すら出来てないから表に出ないって考えてみる。
そうすると、女に求婚したのは、ブレーディに向かう己の心を止めるためって思えませんか。(反論しないで)
完成する前に映画を作ろうとしたのは、死ぬ直前までブレーディの前に立ちふさがりたいからだと思えませんか。(心が腐ってたらそう思えるんだよ。心清らかな人はだまってて)

この話は男女ノラブストーリーとみせかけた、ブレーディとモンローとの愛憎劇だったんだよ!!!


って事で、私は決めつけてます。

ていうか、ブレーディからモンローへの愛憎はちゃんと歌詞と台詞に出てるから間違いないよね。


 ☆

「TAKARAZUKA ∞ 夢眩」

ショーは蜘蛛衣装の女の子がわらっと出てきて
「ああ、斎藤ショー・・・」
とか思ったんだけど、蜘蛛子ちゃん達は最初だけでしたね。
黒燕尾の場面あったり、斎藤色は薄めなんだねーって感じ。
いや、でも、タイトルは斎藤っっっって感じなので薄くもないのかな。
夢幻じゃいかんのですね。
夢に眩まないといかんのですね。
退団公演だから演出家の個性よりもいかにもな宝塚色を優先したのかな。
良かったですよ〜〜
大階段で黒燕尾やられると、宝塚ファンはたまらんよね〜〜〜〜




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